アトレティコ、流麗な攻撃でマルセイユを撃破

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セルヒオ・アグエロが持ち味を発揮して、アトレティコ・マドリーをグループD2連勝に導いた。ホームのビセンテ・カルデロンにオリンピック・マルセイユを迎えて、久しぶりに行われたUEFAチャンピオンズリーグの試合では、ホームチームが内容のある2-1の勝利を収めた。

アグエロが活躍
アトレティコのハビエル・アギーレ監督が本調子ではないと認めていたアグエロだが、この日は見事なパフォーマンスを披露し、4分には技ありの先制点を奪った。対するマルセイユもほどなくしてママドゥ・ニアンのゴールで追いついたものの、前半半ばにラウール・ガルシアが決めて再び勝ち越したホームチームは、その後もアグエロを中心に試合を優位に進め、相手に2点目を許さなかった。

帰って来た欧州最高峰の舞台
11年ぶりにビセンテ・カルデロンに帰って来たUEFAチャンピオンズリーグのアンセムを観客が拍手喝采で迎える中、試合は熱狂的な雰囲気に包まれて幕を開けた。しかし、間もなくしてアウェーのマルセイユがチャンスをつくり、ホームのファンを我に返らせる。マティウ・バルブエナがスペースに切り込んで放ったシュートは、ファーポストの外側へ飛んでいった。

序盤の先制点
そのままエリック・ゲレツ監督率いるアウェーチームが序盤を支配するかと思いきや、4分に先制したのはアトレティコだった。敵陣ペナルティーエリア付近でマキシ・ロドリゲスの浮き球のパスを受けたアグエロが、巧みなボールコントロールからエラミン・エルバテをかわしてシュートを放ち、大会2戦目にして早くも3得点目となるゴールを挙げた。試合開始後間もない失点に動揺を隠せないマルセイユに対し、アトレティコは追加点のチャンスをつくる。だが、アグエロがオフサイドトラップをかいくぐって放ったループシュートは、スティーブ・マンダンダの懸命なセーブに阻まれた。

1点ずつを取り合う
その直後にもラウール・ガルシアのヘディングに襲われたマルセイユだが、落ち着きを保って16分に同点に追いつく。右サイドでマティウ・バルブエナのパスからSBローラン・ボナールが抜け出し、ファーサイドへクロス。これにママドゥ・ニアンが頭で合わせ、ネットを揺らした。だがアウェーチームの喜びもつかの間、アトレティコはその6分後に再び勝ち越し点を奪う。今度は、マリアーノ・ペルニアの低く抑えたFKを、ラウール・ガルシアがファーポストの内側へたたき込んだ。マルセイユは再度反撃に転じるが、ニアンのミドルはレオ・フランコが辛うじてセーブ。そして後半開始直後にはアテム・ベン・アルファが負傷退場し、状況は厳しくなった。

アグエロがチャンスを演出
アグエロも傷んだが、すぐに復活すると、同胞マキシ・ロドリゲスのチャンスを演出。しかし、ヒールで放ったフィニッシュはわずかにポストの外側へ流れた。フローラン・シナマ・ポンゴーユもアグエロとのパス交換から狙うが、マンダンダはこのシュートを指先ではじき出す。試合の残り時間が少なくなるにつれ、マルセイユは反撃を強めたものの、バルブエナのミドルシュートは惜しくも決まらず、ニアンが左足で放ったボレーもわずかにゴールの横へ。結局追いつけなかったマルセイユは、PSVアイントホーフェンとの次戦で何としても勝利が必要となった。一方のアトレティコは、2戦2勝でグループ突破に向けて大きく視界が開けた。

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