復帰したアトレティコがPSVを撃破

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11年ぶりにUEFAチャンピオンズリーグに戻ってきたクラブ・アトレティコ・マドリーが、敵地でPSVアイントホーフェンに3-0で圧勝。セルヒオ・アグエロが2得点を奪う活躍で、その才能をまざまざと見せつけた。

鋭い攻撃
流れるような連係と小刻みなパスで主導権を奪ったアトレティコが、前半のうちにアグエロの2ゴールでリードを奪った。ヒュープ・シュテフェンス監督率いるオランダ王者は試合の流れを変えることが出来ず、後半にはマニシェに3点目を奪われた。その後もPSVはいくつかチャンスを作り出すが、アトレティコを脅かすほどではなかった。グループDの初戦を落としたPSVは、プレッシャーを感じながら2週間後のアウェー、リバプールFC戦を迎えることになる。

積極的なスタート
試合終盤は気の抜けた展開となったが、キックオフ直後は両チームともにチャンスを掴む熱戦が繰り広げられる。まずは、アトレティコのGKレオ・フランコにキャッチされるも、いきなりイブラヒム・アフェライが右サイドからクロスを放り込む。その直後、反対側のゴール前では、抜け出したアグエロのシュートをGKアンドレアス・イサクソンがセーブ。さらにその後、再びアフェライがチャンスを演出するが、ノールディン・アムラバトのボレーは枠の上へ。しかし、より動きが良かったのはアウエーのアトレティコで、先制したのもやはり彼らだった。

アグエロのゴール
試合開始9分、マニシェが相手守備をこじ開けてルイス・ガルシアに渡すと、ゴール前に低いクロスが入り、これに合わせたアグエロが先制点を奪う。その直後にもアトレティコはチャンスを得るが、ペナルティーエリアの外から放ったシモンのシュートは、GKイサクソンのセーブに阻まれた。1996-97シーズン以来のUEFAチャンピオンズリーグを楽しむかのようなアトレティコの選手たちに対し、PSVは何とか耐えるだけで精一杯。アグエロのクロスをカルロス・サルシドが必死にクリアするシーンもあった。

2点目
絶え続けるPSVは、35分に初めて決定的なチャンスを得る。だが、ティミー・シモンスのパスでダニー・クーフェルマンスが抜け出すも、GKフランコが飛び出してこれをクリア。するとその1分後、アトレティコがリードを広げる。負傷退場したディエゴ・フォルランに代わって投入されたばかりのフローラン・シナマ・ポンゴーユが、アグエロにボールを送ると、アルゼンチン代表FWはDFジェレミー・ブレシェのマークを外して強烈なシュートを突き刺した。そしてアトレティコが主導権を握ったまま前半が終了。後半に入ると、すぐにPSVのエクアドル代表エディソン・メンデスがホームサポーターを沸かす。強烈なロングシュートで、GKフランコを襲った。

とどめの一発
しかしそのエディソン・メンデスは、アトレティコに3点目を献上することになる。54分、シマンにボールを奪われると、そこからパスが2本つながり、最後はマニシェに決められて0-3。60分過ぎにPSVは1点を返す絶好機を得るが、アムラバトのクロスに合わせたクーフェルマンスのヘディングは枠をとらえ切れなかった。勝ち点3を確信したアトレティコがペースを落とすと、終盤にはPSVが攻め込んで、ダンコ・ラゾビッチがシュートを放つ。これもGKフランコに止められ、試合は3-0のまま、アトレティコの勝利に終わった。

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