アトレティコに立ちはだかるシャルケ

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UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦の組み合わせ抽選会が行われた時、注目のカードとして関心を集めたFCシャルケ04対クラブ・アトレティコ・デ・マドリー戦。ゲルゼンキルヘンで迎える13日の第1戦に向け、両者ともグループリーグ進出の前に立ちはだかる試練の大きさを認識している。

「難しい任務」
「もっと違う抽選結果もありえたはずだ」。これは対戦相手を知ったシャルケのフレッド・ルッテン新監督が最初にもらした言葉だった。過去3年間で2度、グループリーグ進出を果たし、2007-08シーズンには準々決勝まで勝ち進み、そこでシャルケはFCバルセロナに敗れた。ヨゼフ・シュヌーゼンベルク会長も、「これは難しい任務だ。ただ、シーズンに向けて弾みをつける大きなチャンスでもある。きっと乗り越えられるはずだと、前向きにとらえている」と語っていた。

守備陣の不在
だが昨季のブンデスリーガを3位で終えたシャルケは、最強のメンバーでこの試合に臨むことができない。とりわけ守備陣の不在が多く、ラフィーニャはブラジル代表でオリンピックに出場中で、ムラデン・クルスタイッチは太ももの肉離れからまだ回復しておらず、さらにGKマヌエル・ノイアーは足を骨折している。また、クルスタイッチと同様のケガを負っていたMFアルベルト・シュトライト、さらにペーター・ロベンクランズとグスタボ・バレラは、練習に復帰したばかりだ。

クラニイは復帰
それでも前線からは、いいニュースが聞こえてくる。5部のFC 08ホンブルクを3-0で下した週末のドイツカップで足首をひねったドイツ代表のFWケビン・クラニイは、軽傷だったことが判明し、すでにコンディションを整えている。クラニイはこの夏に新加入したジェフェルソン・ファルファンと前線でコンビを組む予定だ。ルッテン監督は、アレナ・アウフシャルケではゴールが必須だとして、「アトレティコはいいチームなので、まずホームでしっかり結果を出さなければならない」と語っている。

警戒
一方のアトレティコは、1996-97シーズン以来、グループリーグに進出できておらず、2週間後のホームでの第2戦で、その不名誉な記録を終わらせたいと願っている。ただし、コロンビア代表DFルイス・ペレアは、対戦相手のシャルケを警戒している。「相手が非常に強いチームであることは分かっている」と彼は話す。「見聞きしたところでは、シャルケはホームでも強固な守備をベースにして、攻撃もたくさん仕掛けてくるそうだ。私たちは組織的かつ慎重に戦い、チャンスを得たらそれを生かさなければならない。わずかでもアドバンテージを得て第2戦に臨めれば、ホームのサポーターの前で勝ち抜けを決められるだろう」

ニューフェイス
アトレティコでは、新加入のグレゴリー・クペ、トマシュ・ウイファルシ、ヨン・ハイティンガ、フロラン・シナマ・ポンゴーユ、そしてパウロ・アスンソンが全員出場可能。一方でMFチアゴ・モッタは、ひざの負傷、FWセルヒオ・アグエロは出場停止だ。いずれにしてもアグエロは、アルゼンチン代表として北京五輪に参加している。アトレティコで5年目を迎える29歳のペレアは、今度こそ欧州最高峰のクラブ大会に復帰する時だと信じている。「UEFAチャンピオンズリーグの舞台から長らく離れていることは全員が分かっている。だから、このチャンスを逃したくない」とペレア。「今回こそ、私たちがグループリーグに出場する番だ」

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