アギーレ監督「リケルメが欲しかったが、リスクがあった」

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アトレティコ・マドリーのハビエル・アギーレ監督は1日、ビジャレアルのMFフアン・ロマン・リケルメが欲しかったと述べた。しかし自身を含めた幹部4人の話し合いの結果、移籍期限が終わる2日前の29日にリケルメを獲るのは「リスクがある」とし、獲得を断念した。

 「私は獲得したかったよ。それは明らかな事実だ。そのためには4人(アギーレ監督、・ガルシア・ピタルチ氏、・アンヘル・ヒル・マリン氏、エンリケ・セレソ会長)で話し合い、合意を得る必要があった。結局、移籍期限が終わる2日前の獲得はリスクがあるという結論になった」とアギーレ監督は説明。自身がリケルメ獲得を止めたと報道した一部マスコミに対し、怒っているように見えた。

 また「(期限が終わる)2日前には全て受け入れ、断念した。それだけだ。チームは8シーズンぶりに欧州の大会(UEFA杯)に出るし、そのために8月31日はモナコにいた。誰ももうこのことについて話さなかった。獲得については全て話した。後にも先にも、話すことは同じだ」と語った。

 そして「残念だし、2人の選手を巻き込んだのは恥ずべきだと思う。なぜなら望むなら私についてうそを言えるだろうし、関係者も多くのことを言える。だが契約したがらなかった2人の選手を巻き込んだことは、私にとって残念だ」とも付け加えた。

 決定についての説明は続き、「(リケルメを獲得しなかったことについて)なぜなら4人で決めたことだ。このときに合意できなかった。同時に、ノーの決定を下した。何があったかって?公にはしないし、話さない。クラブから何の公式発表もないしね」と語ったアギーレ監督。アトレティコにリケルメ獲得の合意があったかどうかは知らないと強調し、「・アンヘル・ヒル氏もエンリケ・セレソ会長も、私に獲得が決まったとは言っていない」と述べた。

 リケルメが入らなかったことによる、サポーターの反発があるかという質問には「私がノーと言ったことはない。私がノーと言った証拠を出してほしい」とかわした。

 また「仮定のことについて話すのはとても難しい。試合があるのを待ち、起こることを見て、起こったことについて分析する。(不機嫌そうに)これから起こることを待とうじゃないか。チームが明日(2日)勝ち、いいサッカーをするのを願うよ」と語った。

 対戦相手のマジョルカについては「2トップで来るのか1トップで来るのかが、まず気になる。勝ちに来るなら(ダニエル・)グイサと(ピエール・)ウェボの2トップに(アリエル・)イバガサのトップ下、そしてワンボランチだろう」と分析した。

 さらに「ダブルボランチで来るかワンボランチで来るかはわからない。相手がどうしてくるかはすごく心配だ。そして初の勝ち点をあげられるかも心配だ。開幕戦は(レアル・マドリーに)サンティアゴ・ベルナベウで負けているし、そこから8日間開いた。UEFA杯のノルマは果たしたし、練習にはいい活気があるけど、勝ち点3を獲れるか心配だ」と語った。

 一方で自軍については「いいプレーをしないといけない。大事なのは相手に対し自分のスタイルを貫くことで、そのうえでチャンスを作ることだ。リーガで取り残されるわけにはいかない。UEFA杯では正しいことができたし、リーガでも今度のホームで勝ち点を積み始めないといけない」と述べた。

 UEFA杯では1回戦でトルコのエルジーエススポルと対戦する。「まだ資料を探している。今あるのは(予備戦の)マッカビ・テルアビブとの2試合と、5月9日にベシクタシュに負けたトルコ杯決勝くらいだ。このときはまだ1部にいたが、今は降格して2部にいる。そのため外国人選手を排除し、カザフ人1人になった。今日はちょっと急なので、次のリーグ戦にでも誰か派遣する」とアギーレ監督は語った。

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