27日、シモン・サブロサのアトレティコ入団が正式に発表された。クラブと4年契約を結んだ彼は、メディカルチェック終了後にビセンテ・カルデロンのVIPルームに現れ、入団発表を行った。その場でエンリケ・セレソ会長は、クラブ史上最高額の移籍金で獲得した彼を賞賛の言葉と共に紹介。そしてシモン本人は、クラブが名誉を取り戻すためにプレーすることを誓った。
セレソ会長は、彼がリーガに驚きを与えてくれることを期待している。「ポルトガルでの彼は象徴的存在であり、最も重要なプレイヤーの1人となっている。とりわけ我々は、彼が近年のポルトガルサッカーにおいて最も大きな貢献をしてきたと考えている。そして今後は、スペインにおいても偉大なプレイヤーの1人となっていくと思っている」。
そして彼の能力については次のように表現。「素晴らしいボールコントロールと、ずば抜けたスピード。これは我々が、世界でも指折りの才能を手に入れたことを意味している。その華麗なプレーと攻撃センスが多くのゴールをもたらしてくれるはずだ」。
またシモン本人は入団発表の席で、自分を獲得するために尽力してくれたクラブに感謝の気持ちを述べた。「僕の獲得に尽力してくれたアトレティコには感謝しなければいけない。バルセロナの選手としてこのスタジアムを訪れた時、スタンドのファンが常に応援し続けていたのを覚えている。その時の記憶ははっきりと頭に残っているんだ。このクラブを助け、しかるべき地位を回復するためにプレーするとみんなに誓うよ。具体的には、リーガで3位以内に入ること、そして何らかのタイトルを獲得することが目標になる。そのために全力を尽くすよ」。
彼はアトレティコへを選んだ理由として、クラブが野心的なプロジェクトを持っている点を挙げた。「僕は野心を持ったクラブが好きだ。ビッグクラブの1つであるアトレティコには歴史があり、これまで多くの勝利を成し遂げてきた。そしてこのクラブのプロジェクトはとても魅力的だったんだ」。
また彼は、ビッグクラブの一員という立場を回復しようとするクラブの試みについて触れた。「更に、今クラブはしかるべき地位を確立するべく素晴らしいチームを作ろうとしている。多くのタイトルを勝ち取っていた頃のアトレティコのことは良く覚えているよ。だから今、僕はここにいるのさ」。
そして最後に、彼はこれまで苦しみ続けてきたファンに喜びを与えたいとの思いを明かした。「僕達プレイヤーは完璧な仕事をしなければならない。練習に取り組み、その成果をピッチで示すんだ。ファンが幸せな気持ちでスタジアムを後にできるよう、僕らは全てを出し切らなければいけない。僕らは勝ちたい。まだ数人の選手としか面識はないけれど、これから素晴らしいシーズンを過ごせるよう共に準備していくよ。今年は上位に入らなきゃいけない。アトレティコはそれに値するチームだからね」。
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