マキシ・ロドリゲス、アトレティコの牽引役を快諾

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アトレティコのマキシ・ロドリゲスは12日、早くも始まったプレシーズンにてフェルナンド・トーレスがいないことを「奇妙な感覚」だと表現した。またトーレスの他にもチームのリーダーになれる選手は存在するとし、自分が新シーズンのキャプテンに選ばれたとしたらそれは「素晴らしいこと」だとコメントした。

「これまでアトレティコには常にフェルナンドがいた。でもこれはサッカーの世界、そして人生の中では起こり得ることなんだ。もうチームに彼はいない。だから彼なしでチームを作っていかなきゃならないし、彼の代わりにやってくるFW達もチームのために全力を尽くしてくれるはずさ。素晴らしい選手、そして偉大なキャプテンをチームは失ってしまったけど、1人の友人として彼の成功を祈っているよ」。

 彼は自分が他のチームメイトと同様に、トーレス移籍後にチームのリーダーシップをとる資質を備えていると語っている。「アトレティコのようなクラブにやってくる選手は、常に最高の資質を備えていないといけない。チーム内で重要な役割を担っている選手はたくさんいる。僕らは可能な限りチームをレベルアップさせる責任を背負っているんだ。僕らは自分がどこにいるのかを知り、自分の負う責任を意識しなければいけない。僕のチームメイトは何年もの間それを実行してきたから、僕らは皆でこの責任を分担することができるはずだよ」。

 実際には、マキシとアントニオ・ロペスのどちらかが今季のキャプテンに任命されると見られている。「それは監督を含めたチーム全体で決めることになる。誰がキャプテンになってもうまくいくよ。フェルナンドがやっていたことの代わりを少しだけすればいいってことはみんな分かっているからね。他にもレオ・フランコ、アントニオ・ロペスと候補がいるけれど、もし僕が選ばれたとしたら嬉しいし、素晴らしいことだよ。もし僕じゃなくても、アントニオかレオがうまくやってくれるはずさ。今はこの話題を気にしすぎず、もう少し待たないといけない」。

 今季のチームは史上最強のメンバーだと言われているが、彼はそれはまだ分からないという態度をとっている。「去年は変な年だった。怪我人が続出し、ぎりぎりのメンバーで戦わなければならなかった。怪我人が出ないよう厄払いをした今季は、きっと競争力のあるチームになるはずさ。トーレスというストライカーを失ったけど、代わりに加入した選手が最高の形で穴埋めしてくれることを願っているよ」。

 今季チームが最優先すべきは「強固なグループ」を作ることだと考える彼は、「チームには素晴らしい“個”が揃っているけど、重要なのはその力をピッチ上で発揮し、素晴らしいチームを作ること。昨季はその点が少し欠けていたんだ」と昨季の問題点を分析。そして「今季はそれを達成し、最後まで戦い抜けるチームができたらいいね」と今季への希望を語った。

「現在の最優先事項はUEFAカップの出場権を得ること。もしだめだったら言い訳はしないよ。これがチームの現状であり、僕らは覚悟を決めてインタートト杯の2試合に挑まなければいけない」。アトレティコはスペインの中で最初にプレシーズンが始まったクラブであるが、彼はその利点を次のように説明している。「僕らのように競争力のあるチームにとっては、スタートが早いのは良いことだよ。12月までの前半戦で良い成績を挙げるには、能力の高い選手が揃って高いフィジカルコンディションを作り上げることが不可欠なんだ。でもまずは最初の1ヶ月に最高の形で挑み、良いプレシーズンを過ごした上でUEFAカップ出場権を勝ち取らなきゃいけない」。

 昨季終盤に左膝の前十字靭帯切断から回復した彼は、新シーズンへ向けて「調子は良い」と個人的な状態を説明している。「今年こそは、ここ3年間できなかった良いプレシーズンを過ごすつもりだよ。全ての試合に100%の状態で挑めれば良いね」。そして自身のポジションについては「11人の中に入れるのならばどこでも一緒」とし、どのポジションであれ「常にチームのために全力を尽くす」ことを宣言した。

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