1a Divsion. Jornada 35

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0-6

Atlético de Madrid
Pichu;
Seitaridis, Zé Castro, Eller, Antonio López;
Galletti (Agüero m.53), Maniche (Maxi m.40), Luccin, Petrov (Mista m.71);Jurado;
Fernando Torres.

Barcelona
Víctor Valdés;
Zambrotta, Thuram, Puyol, Gio;
Xavi (Gudjohnsen m.81), Edmilson (Motta m.78); Messi, Deco (Iniesta m.68), Ronaldinho;
Etoo.

Goles
0-1: m.39: Messi
0-2: m.43: Zambrotta .
0-3: m.46+. Etoo
0-4: m.58: Ronaldinho
0-5: m.80: Messi
0-6: m.90. Iniesta


Atlético de Madrid: Seitaridis (m.6), Luccin (m.71)

Atlético de Madrid: Eller (m.32 y m.72).

Árbitro: César Muñiz Fernández (Comité Asturiano).
Estadio: Vicente Calderón
Espectadores: 50.000


リーガ・エスパニョーラ第35節のアトレティコ・マドリー対バルセロナの一戦が20日、アトレティコのホームで行われ、バルセロナが6-0の大差で勝利した。過去2シーズンにわたって勝つことができなかった天敵を倒し、優勝戦線に踏みとどまった。

 試合開始と同時に、アトレティコはバルセロナに対してマンマークで対応し、スペースを埋めることではなく、相手選手に付くことを最優先した。そのため、自陣にはスペースが広がることとなったが、高い身体能力を誇るアトレティコ選手の徹底マークを振り切るためにはバルセロナの選手も長い距離を速く走らねばならず、バルセロナが決定的なチャンスを作る場面は前半35分を過ぎるまでほとんど見られなかった。
 展開が変化したのは前半37分にアトレティコの守備的MFマニシェが相手選手と交錯してピッチを出た時だった。それまでリュクサンとともにデコとシャビを封じてきたマニシェがピッチを離れたことによって、アトレティコの徹底マークに綻びが生じるようになった。すると前半38分、その隙を突いたバルセロナは、メッシがドリブルからペナルティーエリアへと侵入してゴールを陥れ、待望の先制ゴールを獲得した。

 アトレティコは、負傷交代を余儀なくされたマニシェに代えて攻撃的MFマキシを投入し、守備的MFの位置に攻撃的MFを本職とするフラドを移動させた。攻撃的な選手を入れて反撃を試みようとするアトレティコ。しかし、逆に守備が得意ではないフラドのマークを振り切ったデコとシャビが自由を得たことで、バルセロナの攻撃は一気に活性化することとなった。前半44分にザンブロッタが、ロスタイムにはエトーがゴールを決めて、3-0として試合を決定付けた。

 後半に入ってもアトレティコのアギーレ監督は崩壊した守備網を立て直すことはしなかった。前半同様にマンマークを行うのか、それともゾーンディフェンスに切り替えるのかがハッキリとしないアトレティコは、後半13分にロナウジーニョに4点目を決められてしまう。このゴールが決まった直後から、雷雨にもかかわらず客席を埋めていたアトレティコサポーターは、自軍に対する皮肉を込めてバルセロナのプレーに拍手を送るようになった。
 試合は、メッシとイニエスタ(後半23分にデコと交代出場)が1ゴールずつを追加して6-0で終了。バルセロナはここ数シーズンのアトレティコに対する苦戦が嘘だったかのように快勝した。

 ヘタフェに惨敗した国王杯のショックを引きずるように、前節は試合終了間際にベティスに引き分けに持ち込まれたバルセロナは、アトレティコ戦を憶病とも取れるほど慎重に開始した。ピッタリとマークに付かれたバルセロナの選手たちは、それを引きはがすだけのフリーランニングを行うことができず、マニシェの負傷退場がなければ試合結果は全く違ったものになっていたかもしれない。しかし、経緯はどうであれ、一度相手の守備網に綻びが生まれればゴールを量産できる力を有していることをバルセロナはあらためて証明した。次節はヘタフェをホームに迎え、国王杯の雪辱を期す。

 一方、過去2シーズンの戦績と最近のバルセロナの状態から、勝利を目指して試合に臨んだアトレティコは、中盤の要マニシェの負傷退場によってすべてが狂ってしまった。マニシェがいなくなるまで、アトレティコはバルセロナを封じ、鋭いカウンターからたびたびゴールを脅かしていた。しかし、マニシェの負傷後に攻撃的なマキシを投入したことが完全に裏目に出る形となってしまった。アギーレ監督は試合後、「これは何かのアクシデントだ」と弁解した。確かにマニシェ退場は予期せぬ事態ではあったが、その後の対応を誤ったことがこの大敗を招いたことは否めない。来季のUEFAカップ出場権獲得に向けてサポーターもチームを全面的に後押ししようとしていた矢先の大敗は、毎年恒例となっているアトレティコの“勝負弱さ”を引き出す発端となってしまうかもしれない。

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