1-0

Atlético de Madrid
Leo Franco;
Perea (Seitaridis, m.21), Pablo, Eller, Pernía;
Galletti, Costinha (Agüero, m.46), Gabi, Jurado;
Mista (Antonio López, m.90), Fernando Torres.

Levante
Molina;
Descarga, Alvaro, Alexis, Rubiales (Courtois, m.88);
Zé María (Reggi, m.75), Camacho, Tommasi (Riga, m.63), Berson;
Kapo, Salva.

Goles
1-0: m.60: Fernando Torres

Atlético de Madrid: Agüero (m.58)
Levante: Alvaro (m.40), Salva (m.61), Alexis (m.86)

Árbitro: Fernando Teixeira Vitienes (Comité Cántabro)
Estadio: Vicente Calderón
Espectadores: 50.000

リーガ・エスパニョーラ第30節、アトレティコ・マドリー対レバンテ戦が15日に行われ、ホームのアトレティコが1－0で勝利した。
　晴天の下で17時キックオフとなったこの試合には、多くのサポーターが足を運び、ほぼ満員に埋まったスタンドからはアトレティコを後押しする力強い声援が送られた。大声援を受けて快勝といきたいアトレティコ。だが、レバンテの堅実な守備の前に苦しい試合展開を強いられた。

　レバンテは、試合序盤から積極的な守備でアトレティコを迎え撃つ。レバンテ攻撃陣が前線から相手最終ラインにプレッシャーを掛けると、アトレティコは追い込まれるようにサイドへとボールを展開する。そこに、今度は守備的MFトンマージを中心とした中盤の選手が狙いを定めて襲い掛かってくるため、アトレティコは前線にロングボールを蹴り込む単調な攻撃に終始した。
　そんな状況が変化したのは、アトレティコが後半開始とともにアグエロを投入してからだった。前半はミスタとフェルナンド・トーレスの2トップだったアトレティコは、MFコスティーニャに代えてアグエロを2トップの一角に入れ、ミスタをトップ下に移動させた。

　すでに、ボールを持つ時間が長くなっていたアトレティコにとって、守備意識は高いものの、攻撃時には最終ライン手前でボールを受けてサイドへとボールをはたくだけのコスティーニャは、あまり有効な存在とはなっていなかった。だが、中盤の攻撃的な位置にミスタを移すことで、トーレスとアグエロの2トップの手前に、中盤からのパスを受ける起点が置かれることとなった。これによって、トーレスとアグエロはより高い位置から相手最終ラインにプレッシャーを掛けることが可能となり、さらには最終ラインからのロングボールを追うサイドハーフをサポートできるポジショニングも取れるようになった。
　こうしてアトレティコの攻撃陣は、後半開始と同時に徐々にレバンテゴールへと接近。後半14分にはトーレスが、ペナルティーエリア左手前から右足インフロントでカーブをかけたシュートで見事にゴールネットを揺らした。このゴールも、トーレス、ミスタ、アグエロがレバンテ最終ラインにプレッシャーを掛けたことによって生じた、レバンテのミスから展開されたプレーだった。結局、試合はこのまま終了。アトレティコは、連動性のある攻撃を繰り出すことはなかったものの、効果的な選手交代によって貴重な勝利を挙げた。

　試合後、アトレティコ監督アギーレは、来季チャンピオンズリーグ（CL）出場への意欲を示した。
「難しい試合だったが、この時期に最も重要なのは、勝利という結果。今日の勝利で、勝ち点を50に届かせることができた。この数字は、われわれがシーズン前に掲げた最低限の目標だった。8試合を残した時点で、この目標を達成したことは、われわれがまだCL出場権争いをする権利を有していることを示している。上位も中位も混沌としている今季のリーガでは、他チームの動向を気にするよりも、われわれ自身に気を配らなければならないだろう」

　これでアトレティコは、4位バレンシアから勝ち点3差のポジションをキープした。今後は、第35節で対戦するバルセロナを除けば、中位以下のチームとの対戦が続く。確実に勝ち点を積み重ねることで“ヨーロッパ”が見えてくる。例年、シーズン最終盤戦で失速するアトレティコだが、今季こそは違った形でフィニッシュしたいところだ。
　一方、堅守でアトレティコを苦しめたレバンテは、その守備を攻撃につなげることができず、この敗戦で降格ゾーンに沈むこととなってしまった。残り8試合で、堅守からゴールを生むための攻撃をどれだけ繰り出せるかが、1部残留を勝ち取るポイントとなるだろう。