冬の補強を待つアトレティコ・マドリー

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マキシ、ペトロフ、ミスタといった主力選手が相次いで負傷し、長期離脱を余儀なくされているアトレティコ・マドリー。これにより、上向きかけていたチームの調子も下降線を描き始めている。

 24日に行われた国王杯のレバンテ戦でもホームで0-1と敗れ、アトレティコの戦力不足は否めない状況だ。このままでは、クラブの目標である来シーズンの欧州カップ戦出場権獲得を目指しながらシーズンを乗り切ることは、到底不可能だろう。アトレティコは早くも、冬の移籍市場での補強を検討し始めている。

 攻撃の中心選手を失ったアトレティコが考える選手補強リストは、当然ながら攻撃の選手に絞られている。マキシ、ペトロフらが占めていた両サイドのポジションには、地元スペインでは、元ポルトガル代表クアレスマと元イタリア代表のカモラネージが有力候補として報じられている。主に右サイドを主戦場とするクアレスマは、かつてバルセロナでもプレーしたことがあり、切れ味鋭い縦へのドリブル突破の威力は証明済み。また、現在イタリア2部リーグのユベントスでプレーしているカモラネージは、ユベントスを去ることを希望しており、すでにベテランの域に入った彼の最後のチームがアトレティコになる可能性は十分だ。
 
 一方、中盤での攻撃の組み立てからゴール前での仕事もこなすミスタの代役として獲得を期待されているのは、ブラジル代表FWカルバーリョだ。現在はCSKAモスクワでプレーしており、昨季のロシアリーグ最優秀選手にノミネートされるなど目覚しい活躍を北の地で見せている。最近ではブラジル代表入りも果たすなど、その能力の高さは折り紙付きだ。

 いずれにせよ、彼らがやってくる可能性のある冬の移籍期間までに、手負いのアトレティコが順位を少しでも上に保つことができるかどうかに注目が集まる。レバンテ戦後に早くも駒不足を嘆いたアギーレ監督は、打開策を見つけることができるだろうか。

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