1-1 |
Iker Casillas;
Mejía, Sergio Ramos, Cannavaro, Roberto Carlos;
Emerson, Diarra; Reyes (Raúl Bravo, m.65), Guti (Beckham, m.70),
Raúl; Van Nistelrooy (Ronaldo, m.81).
Atlético de Madrid
Leo Franco;
Seitaridis, Pablo Ibáñez, Perea, Pernía;
Maniche, Lucin; Maxi Rodríguez, Petrov (Galletti, m.77);
Mista (Kun Agüero, m.59), Fernando Torres.
Goles
0-1: m.6: Mista
1-1: m.38: Raúl
Real Madrid: Mejía (m.33), Cannavaro (m.82)
Atlético de Madrid: Perea (m.26), Mista (m.31), Pernía (m.33), Leo Franco (m.51), Maxi (m.54), Pablo (m.83)
Real Madrid: Sergio Ramos (m.62)
Árbitro: Undiano Mallenco (Comité navarro).
Estadio: Santiago Bernabéu
Espectadores: 78.000
レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーによる“マドリー・ダービー”が1日に行われ、前半に互いに1点ずつを取り合い、1-1の引き分けに終わった。
8万人の大観衆で埋まったサンチャゴ・ベルナベウのスタンドが、アウエーのアトレティコに対する容赦のないやじを浴びせる中、試合は始まった。
スタンドから汚いやじを浴びながらも、試合の主導権を握ったのはアトレティコだった。高い身体能力を誇るアトレティコのイレブンは、球際での競り合いにことごとく勝利してレアル陣内へと攻め入った。
開幕から中盤でのパス交換がうまくいかなかったアトレティコだったが、この日は素早くスペースへと入り込んでパスコースを作るMFマニシェの加入によってその課題を払しょくし、レアルゴールへと迫った。守備面では最前線からレアル最終ラインに厳しいプレスをかけて、レアル最終ラインと中盤とを完全に分断させた。そして前半5分、パスコースを失ってGKカシージャスが蹴った苦し紛れのクリアボールを奪ったアトレティコは、マニシェ、トーレス、マキシと素早くボールを展開。最後はゴール前に走り込んだミスタが合わせて先制ゴールを奪い取った。
これに対してホームのレアルは、アトレティコのプレッシングと高い身体能力の前に沈黙。誰1人としてパスコースを作るための動きを行わない前線に対して、ボールを持って孤立したカンナバーロやセルヒオ・ラモス、ディアラらがパスコースを作るように動けというジェスチャーを見せる場面が繰り返された。
こうなるとレアルは、自陣でボールを奪われる危険を回避するために、前線へロングボールを蹴り込むだけの単調な攻撃をするしかなくなり、ゴールの予感のないまま時間が経過していった。
しかし、そんな展開の中からレアルは生え抜きの2人である主将ラウルと副主将グティが、連係したワンプレーによって同点ゴールを生み出した。アトレティコ陣内中ほどでボールを持ったグティが素早くペナルティーエリア内へとボールを放り込むと、右サイド大外からペルニアの死角をついて飛び込んできたラウルがボレーでとらえてゴールネットを揺らし、前半を1-1で折り返した。
後半に入っても前半からの試合展開には大きな変化はなかった。加えて後半17分にはセルヒオ・ラモスがトーレスの突破を阻もうとして、この日2枚目のイエローカードを受けて退場に。レアルはいよいよ苦しい状況に追い込まれた。
中盤で余裕を持ってボールを回せるアトレティコは、トーレスとアグエロ(後半14分にミスタと交代出場)へチャンスボールを供給すると、トーレスからのスルーパスを受けたアグエロが2度の決定機を迎えるなど、8年越しのマドリー・ダービー勝利に大きく近づいた。
しかし、その前に立ちはだかったのはレアルの守護神カシージャスだった。後半20分にアグエロの強烈なシュートをセーブすると、その後もことごとくアトレティコのシュートをはじき出し、ホームでのダービー敗戦の危機を救ってみせた。
結局、試合は1-1で終了。試合後は、満場のレアルサポーターが審判団の偏った判定のせいで、レアルが力を発揮できなかったと言わんばかりに「FUERA-出て行け-」の大合唱を審判団に向けて行う一幕もあった。
チームの危機を救ったカシージャスは「この結果には満足している。なぜなら、僕らは1人少なかったから。前半はひどい出来だった。後半に入って少し立て直せるかと思ったけど、セルヒオ・ラモスが退場してしまい、それが狂ってしまった。審判の判定も確かに奇妙なものが多かった」と語った。
またレアルのカペッロ監督は「トーレスの演技によってセルヒオ・ラモスが退場になってしまった。トーレスはとんだ食わせ者だ。審判をあざむいたのだから、彼が出場停止になるべきだ。あの退場までは私たちの方が良いプレーをしていた」と主審の判定によって勝利を逃してしまったことを強調した。
しかし、プレー内容でレアルがアトレティコに劣っていたのは明らかで、カシージャスが語ったようにホームでの敗戦を免れただけでも良しとするべきだろう。
開幕から1カ月が過ぎた現在、レアルはまったくと言っていいほどチームプレーでの進歩が見られていない。逆に、アトレティコはマニシェの加入によって個々の力が結実し始めている。来年2月のマドリーダービー第2戦が行われる時点で、両者の順位(現在レアル4位、アトレティコ5位)が逆転している可能性は十分にあるだろう。
コメント