アトレティコ・マドリーのヘスス・ガルシア・ピタルクTDは、レジェスとの間にサイン入りの合意書が存在することを明かした。またこの合意書の中には、レジェスが他のチームへ移籍した場合は200万ユーロ(約3億円)の罰金が発生することも明記されているという。「アトレティコは選手の署名入りの合意書を持っており、あとはアーセナル次第だった。しかしそこには罰金の話もきちんと書いてある」とピタルクTDは語っている。
「アトレティコは署名されている合意書に書いてあることは守ってもらうつもりだ」と強気に出るピタルクTD。さらに、レジェスはアトレティコに来なくてよかったとの持論も展開する。「このクラブでプレーする選手は誰もがクラブのエスクード(紋章)を守るために全力を尽くす選手ばかりだ。しかしレジェスの発言を聞いていると、彼にそんな気持ちは全くないようだ。だから彼が加入しなくてよかったと思っているよ」とのことだ。
そして「レジェスには行きたいところに行く権利はある。しかしアトレティコでプレーしたいと発言した24時間後に、今度はレアル・マドリーがいいというのはどうかね」とレジェスの態度に不満をもらす。他の選手を例に挙げ「マニシェはチャンピオンズリーグでも上位のチームを始めとして、ビッグチームからのたくさんのオファーを断ってくれた。それにマキシ、レオ・フランコ、トーレスも、ヨーロッパ最高のクラブからのオファーを蹴ってまでアトレティコに残ってくれている」とレジェスに冷ややかな視線を投げかける。
「だからレジェスが中途半端な気持ちでチームに来てくれても、よかったとは思えないね」というピタルクTDは、チームにとってレジェスはそれほど必要な選手ではなかったことも明かす。「我々は3週間前にペトロフを売る話があった。もし彼を売っていたら、当然同じようなタイプの選手を探しただろう。例えばレジェスとかね」と説明。しかし「アーセナルと交渉し、具体的な条件も提示した。アーセナルがオファーを受け取った時点で選手にも話を持っていったし、その結果選手とは合意にこぎつけたんだ」と交渉の全てを洗いざらい語った。
それでも「この合意のあともアーセナルとの交渉は続いていた。この時は彼がやってくると確信していた。何度もオファーを書き直し、FIFAの定めた通りクラブとの交渉を第一にがんばってきたんだ」と土壇場で移籍が実現しなかったことを悔やんでいる様子だ。
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