アトレティコ・マドリーはドイツ代表でベルダー・ブレーメンのMFティム・ボロブスキーの動きを追っている。アトレティコのハビエル・アギーレ新監督はドイツでW杯を視察し、ボロブスキーの力を高く評価している。ドイツ人特有の強さがあり、アギーレ監督はチーム作りに必要と考えている。アトレティコはオサスナのMFラウール・ガルシアの獲得をあきらめており、W・ブレーメンとの契約がまだ2年残っているもののボロブスキーの獲得を狙っている。
ボロブスキーはW・ブレーメンの象徴的選手で、1996年にユースに加入。2003-04シーズンにトップチームにデビューし、現在に至る。今季はブンデスリーガ31試合に出場し、10点をあげた。チャンピオンズリーグでは9試合に出場し、3点をあげている。身長は194センチで、戦術上危険な選手だ。ドイツ代表では20試合に出場し、1点をあげている。10日のW杯コスタリカ戦では、負傷のMFミハエル・バラックに代わり、先発した。ドイツ代表のユルゲン・クリンスマン監督も信頼を寄せ、W杯の重要選手である。
アトレティコはすでにボロブスキー獲得に動いている。最終的にアーセナル移籍が決まったチェコ代表のMFトマス・ロシツキー獲得のために用意した1000万ユーロ(約14億円)を、ボロブスキー獲得資金に当あてる。アギーレ監督もボロブスキーをアトレティコに勧めている。唯一の不安はドイツ代表での活躍により、移籍市場での値段が上がらないかどうかだ。
バイエルン・ミュンヘンも、チェルシーに移籍したバラックの代わりとしてボロブスキーに関心を示している。それでも、アトレティコはボロブスキー獲得にかけており、それによってサポーターを喜ばせようとしている。ボロブスキーはチームを完成させるため、アトレティコに欠けているタイプの選手だ。来季のアトレティコはアギーレ監督、新加入のFWセルヒオ・アグエロ、そしてFWフェルナンド・トーレスとその仲間にかかっている。失敗は許されない。
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