チェコ代表で、ボルシア・ドルトムントに所属するトーマス・ロシツキーが、メディカル・チェックをパスし、移籍金600万ポンド(約12億円)でアーセナルに入団することが決まった。
ロシツキーは母国メディアに対し、以前からアーセナルでプレーしたいと公言していたという。
「もしクラブを自分で選ぶことができるなら、アーセナルがいい。最高の選手、ティエリ・アンリがいるからね」
チェコの日刊紙『ムラダ』は22日付けの朝刊で、ロシツキーはすでにワールドカップを控えたチェコ代表の合宿に参加しているが、ロンドンに飛びアーセナルのメディカルチェックを受けたことをドルトムントの会長ハンス=ヨアヒム・ベツケが認めたと報道している。同紙はまた、チェコ代表監督カール・ブルックナーの「突然の話で驚いた」というコメントも掲載している。
一方、ドイツの日刊紙『ベストファーリッシェ・ルントシャウ』は同日朝刊に、「(ロシツキーの)アトレティコ・マドリー移籍話はほぼ消えた」というベツケ会長の談話を掲載した。ドルトムントは、移籍に伴う金額がおよそ1000万ユーロ(約14億3600万円)にのぼるロシツキーの移籍をめぐり、アトレティコと交渉を重ねていたが、回答最終期日の日曜日までに返事がなかったという。
アトレティコ・マドリーを筆頭に、マンチェスター・ユナイテッド、バイエルンなど幾多の名門から狙われていたチェコの至宝ロシツキー。条件面で折り合わず、移籍実現には時間を要したが、プレミアの舞台で華麗なプレーを披露するのは間違いないだろう。
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