スペイン代表はコートジボワール代表との親善試合に、3-2で勝利した。スペインはケイタのゴールでコートジボワールに先制されるも、直後、セスク・ファブレガスのセンタリングからビージャのゴールで同点に追いついた。後半開始早々、コートジボワールはカルーのすばらしいゴールで再びリードするも、スペインはレジェスとフアニートのゴールで逆転勝ちした。
特筆すべきは弱冠18歳で代表デビューを果たしたセスクの活躍だ。W杯の選手登録へ2か月強となった今、ルイス・アラゴネス監督に強烈にアピールした。
コートジボワールは手堅かった。DFは弱いが、中盤が堅く、カウンターがいい。スペインには、三つの注目点が残った。まず一つ目は、セスクが使えるとわかったこと。二つ目は、後半のように前線にいれば、ビージャがしっかり仕事をすること。三つ目は‘プレミア組’が、すばらしい好影響を与えていることだ。セスク、シャビ・アロンソ、レジェスはトップクラスの成績を残した。スペインはプレーを楽しめなかったが、勝った。勝利は士気とプライドを高める。2度のビハインドを乗り越え、逆転勝利したことは、全選手の平均年齢が24歳に満たない若いチームにとって、歓迎すべきことだ。
13分、アカレがペナルティエリアにボールを運び、これをケイタが押し込み、コートジボワールが先制した。
セスクは際立っていた。とても攻撃的で、姿勢がいい。ハイバリーのサポーターは、「(セスク・)ファブレガス、ファブレガス、まだ17歳だけどロイ・キーンよりすごい」という歌を歌う。もう18歳になり、ベテランのプレーも身につけている。ルイス・ガルシアのパスを受けた、セスクのセンタリングをビージャが決め、スペインの最初の同点ゴールが23分に生まれた。
後半開始時、スペインはプジョールに代え、ミチェル・サルガドを投入。右サイドバックの位置に入り、そこにいたセルヒオ・ラモスがセンターバックになる。直後の47分、ドログバのおかげでコースが開いたカルーがロングシュート。これが決まり、再度コートジボワールがリードする。
58分、スペインは代表デビューとなるセナを投入。62分、フェルナンド・トーレスのシュートはポストを叩く。最後の20分、スペインは4-4-2でツートップにビージャとモリエンテス、両ウイングにレジェスとホアキンという布陣をひいた。これでスペインが良化した。
72分、レジェスのゴールで同点に追いついたスペインは、80分にフアニートを投入。85分、そのフアニートがコーナーキックからヘッドで決勝点を決め、スペインが3-2で勝利。この勝利は間違いなく、スペインにとって大きな刺激となった。
<スペイン>
カシージャス、セルヒオ・ラモス、アントニオ・ロペス、プジョール(→ミチェル・サルガド、46分)、パブロ(→フアニート、80分)、アルベルダ(→モリエンテス、69分)、シャビ・アロンソ(→セナ、58分)、セスク、ルイス・ガルシア(→ホアキン、46分)、ビージャ、フェルナンド・トーレス(→レジェス、65分)
<コートジボワール>
ティツィエ、エブエ、ボカ、ケイタ(→カルー、46分)、ドモロー(→クアッシ、46分)、ヤヤ・トゥーレ、ゾコラ(→ファエ、82分)、メイテ、アカレ(→グエル、46分)、コネ(→トラオレ、76分)、ドログバ
<得点>
0-1 13分 ケイタ(コートジボワール)
1-1 23分 ビージャ(スペイン)
1-2 47分 カルー(コートジボワール)
2-2 72分 レジェス(スペイン)
3-2 85分 フアニート(スペイン)
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