今週末に行われるリーガ第22節においての最注目カードは、5日に行われるバルセロナ対アトレティコ・マドリーの一戦だ。
1月26日の国王杯でサラゴサに喫した敗戦によって、公式戦の連勝記録がストップした首位バルセロナ。だが、前節のマジョルカ戦では3-0と勝利を収め、リーガでの連勝記録はいまだ更新し続けている。今節バルセロナは、ホームに天敵とも言えるアトレティコ・マドリーを迎え撃つ。
アトレティコはビアンチ前監督が1月12日に解任され、チームを引き継いだムルシア監督の下、徐々に調子を取り戻しつつある。ムルシア監督は、前監督があまり起用していなかったトップ下にイバガサを置く布陣を起用し、彼に攻撃の指揮を託すことで攻撃のリズムを生み出すことに成功した。
また、右サイドハーフとして起用されていたマキシをFWとして使うことで、彼の得点能力を引き出している。攻撃にリズムが生まれ、そのリズムをゴールに結び付ける仕事ができる選手が現れたことで、アトレティコの調子は上向きだ。
現在、エースストライカーのフェルナンド・トーレスを押しのけて、チーム内で最高得点者(6得点)となっているマキシは、バルセロナ戦に向けて「バルサのホームグラウンドは広い。それは僕たちのようなスピード豊かな選手がそろうチームにとっては、大きなアドバンテージとなる」と自信をのぞかせている。
守備面でも快速DFのペレアと巨漢DFパブロ、そしてアントニオ・ロペス、バレラという代表クラスの両サイドバックとの連係で、バルセロナ攻撃陣を苦しめることになるだろう。
一方のバルセロナは、ロナウジーニョを累積警告、エトーをアフリカ・ネーションズカップ召集で欠いており、攻撃面で若干の不安を残している。とはいえ、ラーション、ジウリーら能力の高い選手がロナウジーニョとエトーの代役を果たすことになる。そしてこの2人とともに、バルサ攻撃陣を引っ張るのがメッシだ。個人技を持ったメッシの活躍次第で、バルセロナの組織プレーが機能する幅も変わってくるだろう。
フェルナンド・トーレス、ペトロフ、マキシ、ペレア、アントニオ・ロペス、パブロら身体能力の高い選手をそろえるアトレティコに対し、昨季から勝利を挙げることができていないバルセロナだが、果たしてホームに天敵を迎える一戦はどうなるだろうか。
コメント