ビアンチ監督「私は最後までタオルを投げない」

この記事は約3分で読めます。

4試合連続引き分け、5試合勝ち星から見放されているアトレティコ・マドリー。当然周囲からの批判は監督に集中するのだが、ビアンチ監督は「私が辞めることを考えたかって?答えはNOだ!私はタオルを投げることなど一度も考えたことは無い。確かに以前サッカー界から足を洗ったことがある。でも、それは自分から投げ出したわけではない。今はきちんと契約が残っているし、それを全うするよ。私のプロの監督としての全てを捧げて仕事をし続ける。私はここにお金のために来たのではなく、アトレティコのために働きに来たのだということを忘れないで欲しい。それが心構えなのだ」と絶対に諦めることはないとした。

続けて、「それにクラブ側から解任だという話は何も聞いていない。それに私の好きなように仕事をさせてくれるし、全くプレッシャーは無い。」とクラブも彼に全面的信頼を置いているよう。しかし、今週木曜日に行われる今年最後のリーグ戦では、やはり結果は残して終わりたいはずで「今、直面している問題に立ち向かっていかないといけない。引き分けの渦から抜け出さなければ。周囲は引き分けが続いたことで否定的に考えているが、私は肯定的な部分を見ている。集中力の欠如が原因で、試合終了間際にゴールを決められていることは間違いない。チームには長所と短所が必ずあり、我々のいくつかの短所は集中力と注意によって隠すことが出来るものもあるだろう。今まで失ってきた勝ち点をしっかり取ることが出来ていれば、もうちょっと落ち着くことが出来たはずだが、しかし、それが出来なかったということはまだ何かチームに足りないということ」と分析した。

結果は出ていないがチームの雰囲気は悪くないとし、「選手は私の話を良く聞き、しっかりと仕事をしてくれている。彼らの献身的な態度に私は非常に満足しているんだ。確かに私の選手に要求していることは難しいことばかりだろう。でも、アルゼンチン人がスペイン人より特別優れているとは思わないし、今のアトレティコに自信を持っている。なぜだか分からないけど、我々のGKは当たる日がこれまでなかったと思う。他のチームはGKのファインセーブでチームが救われているのにね。今までそのようなことは起こってないね。」と語った。

そして、今週の木曜日(22日)にはリーグ2位につけているオサスナとアウェーで対戦することになっているが、「2位のオサスナ。相手はホームで戦うことに絶対的な自信を持っている。チームワークも良いし、何よりアギーレ監督のフィロソフィーが完全にチームに浸透している。これほど手ごわい相手もいないだろう。しかし、アルゼンチンのベレスはオサスナより小さいチームだが、最後にはあのACミランを倒して世界チャンピオンになったんだ。何が言いたいかというとサッカーはグランドの中で、11人対11人で行うもので、最後に勝つのは常に勝ちたいという気持ちを強く持った方なんだ。それはどんな時でも変わらない」と例え、オサスナが相手で難しい試合になろうとも勝ちに行く姿勢を見せた。

コメント