ルイス・アラゴネス監督「この試合は私の監督人生で最も大切な試合だ」

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スペイン代表のルイス・アラゴネス監督は8日のベルギー戦を「キャリアで最も重要な試合」だと明かした。スペイン代表を率いるということは、何百万ものファンの夢を支えることだという監督は「選手としては欧州選手権の決勝が大切な試合だったが、試合の意味合いを考えると、これは私の監督人生で最も大切な試合だ」と語っている。

自身の将来については「すでに協会会長とも選手とも話はついている。結果によって私の将来が変わることはない」と述べ、W杯に出場できなければ責任を取るのは自分だとルイス・アラゴネス監督は強調した。

「我々は落ち着いてプレーしなければならない。そうすれば実力が発揮できる。選手も監督も、緊張してしまえば終わりだ」と言う監督だが、やはり同日に行われるセルビア戦の様子は気にかけている。「その試合については出来るだけ知りたくない。しかし、もしセルビアが負けるか引き分ければ、我々には朗報だ」。

ブリュッセルといえば、アラゴネス監督がアトレティコ・マドリーの選手として、1974年のチャンピオンズカップ決勝でバイエルン・ミュンヘンに負けたという、いやな思い出がある土地。しかし監督はチームメイトだったウファルテが成し遂げた、かの地での活躍を例に上げ、「あのスタジアムでは信じられないこともあった。それに私が今のようにフットボールのことをしっかりと理解していれば、あの決勝も違う形になっていただろう。それに皆さんが知らないこともある。ブリュッセルでは、めったにゴールを決めないウファルテがゴールして、66年のW杯出場を決めたんだ。あれはもう40年も前のことだよ」とよい思い出を明かしている。

ベルギー戦ではラウル、、ビージャと3トップで挑む監督は、「3人はいい試合をしてくれるだろう。ベルギーもボールのないところでの動きはとてもいいし、我々に似ている」と相手を分析。さらに「我々は勝てていないが、それはフランスにもイングランドにも言えること。ブラジルですら、100%の力を出さなくては勝てない」と現代のフットボールが拮抗していることも例に挙げた。

それでも「スペインのいないW杯は想像できない。私も、選手たちも想像できないはずだ」とのこと。ベルギーでは負けたことがないというジンクスも役に立たないというアラゴネス監督は“プレーオフ出場が決められればそれでいいか?”との質問に、「フットボールの世界には妥協するということはない」とあくまで勝利を目指す決意をにじませた。

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