ガビ「アトレティコで良いプレーをし、代表に呼ばれたい」

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8日、イングランド遠征を終えてマドリーへと帰ってきたアトレティコ・マドリー。ビアンチ新監督の下、厳しいフィジカルトレーニングをこなし、リーガを戦う体力の下地を整えたチームは、4試合行ったテストマッチで3勝1敗という戦跡を残した。ケズマン、ペトロフ、マキシ、ガジェッティら充実した攻撃陣が加入したアトレティコは、早くもその補強の成果を見せつつあるようだ。だが、新シーズンを迎えるアトレティコの中でチームの新戦力として大きな期待を集めているのはケズマンたちだけではない。アトレティコユースで育ち、昨季レンタル先のヘタフェで一気にブレークした守備的MFガビ(22歳)にもまた大きな期待が寄せられている。9日付けのスペイン地元紙『as』にはそのガビのインタビューが掲載されている。

「新しいアトレティコで僕は快適に過ごしています。昨季終盤に負ったけがもまったく問題ないくらいに回復しています。テストマッチでは多くの収穫がありました。今はまだ完全に自分の能力を発揮できていませんが、それもじきに解決されます。ビアンチ監督の厳しいトレーニングによって身体の準備は整っています。良い結果を出すための重要な条件はもうクリアしているのです。

 中盤でコンビを組むルクサンとは良い感じでプレーできています。コルサ、ザイノスらとも同じように良くプレーできていますね。僕を含めた4人で、当初はアトレティコの中盤が構成されていくわけですが、それぞれの組み合わせで違った特徴を発揮できる4人だと思います。特に僕とルクサンはシンプルにプレーすることができるでしょう。
 クラブはさらに中盤に補強をしようと考えているようですが、それは良いことだと思います。素晴らしい選手がやってくることでチームが強くなるのですから。

 今、僕はアトレティコで夢を生み、そしてそれをかなえています。この赤と白のユニホームに、僕は常にあこがれてきたのですから。また、今年は僕にとって大きな目標のある年です。それはスペイン代表入りをするということです。もし、僕がこのアトレティコで素晴らしいプレーをしたのなら、間違いなく僕は代表入りするでしょう。まずはアトレティコでレギュラーを完全に獲得し、素晴らしい試合を演出することに集中します」

 代表に入りたいと語るガビは、今夏までスペインU-21代表でプレーしていた。このU-21代表は当初、バルセロナのイニエスタのチームだった。しかし、昨シーズンをトップチームのレギュラーでプレーし続けたガビは、目を見張る成長を見せチームの主として君臨するようになった。鋭い洞察力と豊富な運動量を持つガビは、試合に出れば出るほどにその才能に磨きをかけていく選手だ。本人がA代表入りに自信を見せるのも、彼自身が昨季、急成長を遂げたことをしっかりと自覚しているかにほかならない。その経験に基づいて今季をプレーすれば必ず代表に入れると確信しているのだろう。
 バラハ、シャビ、デラペニャ、アルベルダら、そうそうたるメンバーがそろうスペイン代表の中盤に、ガビが飛び込むチャンスは訪れるのか。若き守備的MFの挑戦に注目してみたい。

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