ビアンチ率いるアトレティコのウルトラ・オフェンシブ大作戦

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アトレティコ・マドリーのファンは今夏に獲得した新戦力(ペトロフ、ケズマン、マキシ、ガジェッティ)や、プレシーズンマッチの好結果などから本番のシーズンでも良い結果が出るのではないかと期待している。

このチームにハーモニーと良い雰囲気をチーム内に吹き込んだのは間違いなくカルロス・ビアンチ新監督である。ビアンチは練習の全てをできるだけ自らの目で見ており、各選手の技術とフィジカルのレベルを毎日向上させている。またビアンチはトータルフットボールの信奉者であり、GKに至るまでの全ての選手に対し攻撃の意識を植え付けている。実際にクエジャル、ガランといった控えGK達に対しそれらの指示を出しているのが先日見受けられた。

そして土曜日の練習ではビアンチの特徴が良く出た良い例だった。選手達には自分のポジションだけでなく、他のポジションも知って欲しいと考えているビアンチは、本来はFWのフェルナンド・トーレスをCB、CBのペレアをMF、そしてCBのパブロをCFで使うといった練習を行っている。このやり方はアトレティコに来てから始めたのではなく、過去にビアンチが率いたチーム全てで行ってきたことである。ビアンチは選手のポジションをコンバートするスペシャリストとしても知られていることから、今シーズンのアトレティコからは驚くようなポジションの変更が見られるかもしれない。

ビアンチ率いるアトレティコの練習スケジュールはミリメートル単位までコントロールされている。9時に朝食。10時から練習開始。希望者がいれば練習前にジムでフィジカルトレーニングをすることも可。約2時間の練習を終えた後は30分の自由時間があるが、その間に選手はメディアへの対応やジムやプールなどでのトレーニングをすることもある。昼食後は約3時間の昼休みがあり、その後は午後練習、夕食、そして就寝となっている。ビアンチは昼食の前にはチームドクターと必ず話し合いを行っている。

ビアンチはスタメン11人を比較的固定して練習メニューを行い、その中でのプレーや戦術などを研究するのが彼のスタイルだ。控え組はあらかじめビアンチが用意したメニューでフィジカル練習やシュート練習などで汗を流す。選手達のレベル向上の為にプレーを止めて、会話と問題点の修正をビアンチは頻繁に行う。時には大きな声で選手に要求する場面も見受けられるが、全てはアトレティコが勝つ為に行っているのである。

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