Copa del Rey 1/4 DE FINAL (Vuelta)

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Atlético de Madrid 1-0 Numancia

Atlético de Madrid
Leo Franco;
Molinero, Pablo Ibáñez, Perea, Antonio López;
Ibagaza (Sergi, m. 79), Colsa, Sosa, Gronkjaer;
Salva (Richard Núñez, m. 86) y Fernando Torres.

Numancia
Álvaro Núñez;
Pignol, Antonio (Juanlu, m. 80), Ochoa, Tarantino, Graff;
Juanpa (Velasco, m. 84), Ros (Palacios, m. 57);Merino;
Miguel Cedron y Rafa.

Goles
1-0, m. 66: Fernando Torres, de penalti.


Atlético de Madrid: Sosa (m. 55) y Pablo Ibáñez (m. 93)
Numancia: Ochoa (m. 60), Antonio (m. 65), Velasco (m. 72) y Graff (m. 76).

Árbitro: Carmona Méndez (C. Extremeño)
Estadio: Vicente Calderón
Espectadores: 20.000


16日、アトレティコ・マドリーはホームにヌマンシアを迎え、国王杯ベスト4進出を懸けて戦った。

 アトレティコの先発メンバーが発表されると同時に、スタジアムがざわめいた。のどの痛みによって前日の練習を休み、試合当日も先発出場は不可能と見られていたF・トーレスの名前が読み上げられたからである。そしてスタジアムはトーレス先発に驚くとともに、アトレティコ監督フェランドがいかにこの試合を重要なものととらえているかを感じ取ったのだった。

 試合が動き始めたのは前半20分すぎからだった。アトレティコはコルサ、マルセロ・ソサのダブルボランチと右サイドハーフのイバガサ、左サイドハーフのグロンケアを中心に中盤でのせめぎ合いに競り勝ち始める。そして、徐々にヌマンシア最終ラインの裏を陥れるようなプレーを見せ始め、前半44分にはサルバのヘディングシュートがヌマンシアゴールバーに直撃する場面を作り出した。

 後半に入るとボールは完全にアトレティコのものになる。ヌマンシアはアトレティコの攻撃を跳ね返すために、ペナルティーエリア前に多くの選手を配置して守備に徹する構えを見せる。しかし、アトレティコは13日のレバンテ戦で前線に攻撃の選手を置き過ぎて自らスペースを潰してしまった反省を生かすかのように、前線に攻撃陣を貼り付かせずに両サイドにスペースを開けておき、あらかじめ低い位置でボールキープしたイバガサやグロンケアを追い越す動きを両サイドバックのアントニオ・ロペス、モリネロに繰り返させた。これによって、ヌマンシア守備陣は最終ラインの上げ下げをしきりに繰り返すこととなり、ペナルティーエリア付近でのF・トーレスやサルバへのチェックが甘くなっていく。

 そして後半19分、イバガサのスルーパスがヌマンシア最終ラインを切り裂き、F・トーレスが一気に飛び出すとヌマンシアディフェンスはトーレスをペナルティーエリア内で倒してしまい、PKが宣告される。それをF・トーレス自らが落ち着いて決めてアトレティコが待望の先制点を奪った。
 その後もボールを支配し続けたアトレティコは、ヌマンシアの最後の刃であるカウンターアタックにもペレアとパブロの両センターバックが落ち着いて対処し、危なげなく逃げ切りに成功した。

 アトレティコはこれで国王杯準決勝進出を手にした。国王杯優勝はタイトル獲得と同時に、「来季UEFA杯出場権獲得」を意味するものである。その目標に向けて、アトレティコは乗り切るべき壁を一つ越えたのであった。

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