サポーターをなだめるベテラン選手

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セルジ、シメオネ、アトレティコ・マドリーの2人の大御所が個人を標的にしたブーイングをやめ、チームの力になる応援をして欲しいとサポーターに主力選手の出場が微妙なサラゴサ戦を前に注文をつけた。

スペイン一といっても良い熱い応援をするが、スペイン一選手への要求も厳しいアトレティコサポーター、既に今季もバルセロナ戦でムサンパ、ラシン戦でノボに大ブーイングをぶつけている。個人に対しての大ブーイング、された当人はもとより全ての選手がこのサポーターの行為を快く思っていない。リーガ第10節カルデロンにサラゴサを迎えるアトレティコ・マドリー、、イバガサが怪我の為出場が危ぶまれ、パウノヴィッチがバレンシア戦のレッドカードで出場停止と攻撃陣の駒の入れ替えが必至で、トーレス等の代わりに出る選手達はサポーターが自分達を拍手で迎えるかブーイングで迎えるかを心配している。

この問題を解決する為にシメオネ、セルジ2人のベテランがサポーターに“ブーイングは選手を萎縮させチームのためにならない、ブーイングは試合に負けたときだけでいつもと変わらぬ熱い応援をして欲しい、選手、サポーター一丸となって勝利を勝ち取ろう。”と選手が気持ちよくプレーできる環境をサポーターに注文した。

“良い応援があるから良いプレーができる”“良いプレーがあるから良い応援ができる”どちらが正しいという答えはないが、選手、サポーター両方が良いものを出せばきっと良い結果が出るのだけは間違いない。昨季のこのカード、・ヒル前会長の追悼試合だったがアトレティコ・マドリーは勝利をはなむける事ができなった。半年遅れになるがチームを心から愛していた前会長に勝利をささげる為にも、サラゴサ戦、選手、サポーターが力を合わせての勝利をアトレティコ・マドリーは求めている。

セルジのコメント

「“赤と白”選手全員がアトレティコのユニホームを着ている。カルデロンでは全ての選手を応援して欲しい。もしブーイングが1人の選手に集中すればその選手に大きなダメージを与えるだけでなくチームにも与える事になる。日曜日の試合、選手は良いプレーをして勝ちたいと思っている。そのためにもブーイングではなく熱い応援が必要だ。自分もカンプ・ノウでムサンパやノボのような経験をしているから分かるが、萎縮して足は動かなくなるし良いものではない。ブーイング、良いプレーをしても拍手のない中では選手はよりダメージを受けるし、チームの為にならない。サポーターには去年イバガサが結果が出なくても辛抱強く見守ったような態度を他の選手にもして欲しい。もしブーイングをするのであれば試合に負けた時、笛がなった後にして欲しい。サポーター、選手別々にゴールを目指すのではなく一緒にゴールを目指す為にもお願いしたい。」

シメオネのコメント

「カルデロンに集まるサポーターは多くの事を要求するが、選手の頑張りをしっかり評価できるサポーターだと確信している。ブーイングをもらった2人の選手もきっと信頼を取り戻すだろう。サポーターはどんな時も我々選手を含めたアトレティコ・マドリーの事を思っている。自分がアトレティコ・マドリーに初めて来たシーズン、チームはなかなか勝てなかったがそれでもいつもスタジアムは満員だったことを今でもしっかりと覚えている。試合はいつもサポーターの熱気があふれていて選手はそれを心に刻まなければならない。日曜日はサポーター、選手一丸となって勝利を勝ち取らなければならない。」

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