1a Divsion. Jornada 14

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3-2


Atlético de Madrid
Leo Franco;
Velasco, Pablo Ibáñez, Perea (García Calvo m. 19), Sergi;
Jorge (Paunovic m.67), Sosa, Luccin (Colsa m. 50), Antonio López;
Salva y Fernando Torres.

Osasuna
Elía;
Expósito, Cruchaga, Cuéllar, Corrales;
Valdo, Pablo García, Muñoz (Aloisi m. 63), Delporte (Moha m.55);
Morales y Webo (Puñal m. 69).

Goles
1-0: m. 16, Fernando Torres
2-0: m. 30, Salva
2-1: m. 46, Valdo
3-1: m. 55, Colsa
3-2: m. 74, Morales


Atlético de Madrid: Luccin (m.31), Pablo Ibáñez (m.47), García Calvo (m.56)
Osasuna: Cruchaga (m.43), Elía (m. 46)

Atlético de Madrid: Sosa (m.78 y 92, por lo que fue expulsado)
Osasuna: Pablo García (m.53 y 65 por lo que fue expulsado)

Arbitro: Fernando Teixeira Vitienes (Comité Cántabro)
Estadio: Vicente Calderon
Espectadores: 45.000

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5日、アトレティコ・マドリーはホームにオサスナを迎えてリーグ戦第14節目となる試合を戦った。13節終了時点で9位のアトレティコは「ヨーロッパカップ戦出場圏内」から遠ざからないためにも、この試合は是非とも勝利したいところ。また相手のオサスナは7位の位置につけており、直接対決で順位を逆転できる相手とあって、アトレティコ・イレブンのモチベーションはいつにも増して高いものであった。

 そのモチベーションの高さは試合開始とともにチームの勢いとなって現れる。前半2分に早速得た、オサスナ陣内左深い位置からのフリーキック。この日、左サイドハーフに入ったアントニオ・ロペスのピンポイントパスに、F・トーレスがヘッドで合わせる。これは惜しくも相手GK正面で、ゴールはならなかったものの、その1分後には鋭いカウンターアタックで再びオサスナゴールを脅かす。試合開始とともに立て続けに訪れたスリリングな場面にスタジアムも活気づいた。

 この日のアトレティコは、司令塔イバガサを負傷で欠いたものの、中盤が機能した。リュクサン、マルセロ・ソサのダブルボランチは、縦にずれたポジショニングをとり、その二人の両サイドには、左にアントニオ・ロペス、右にホルへが入った。相変わらず安定した4バックと協力してボールを奪ったマルセロ・ソサが、すぐに近くのリュクサンにボールを預けると、リュクサンは高いキープ能力で敵を引きつけておいて、正確なパスで両サイドへとボールを展開。アトレティコの4バックとマルセロ・ソサに攻撃を阻まれたオサスナは、高い位置からすぐにマルセロ・ソサ、リュクサンにプレスをかけにいくが、二人はそのプレスをかわしてボールを展開していった。

 モチベーションとプレーのリズムがピッタリと噛み合ったアトレティコは、試合序盤のペースを握ってオサスナ守備陣にプレッシャーをかけていく。
 前半15分、アトレティコがゴールキックからのリスタート。GKレオ・フランコのキックは、一気にオサスナ陣内の中ほどまで飛んでいく。いったん空中で競り合われたボールは、大きくコースを変えることなくオサスナ最終ラインの手前で大きく弾んだ。そのリバウンドに一瞬迷いを見せたオサスナ最終ラインの後方にボールが抜ける。と同時に、F・トーレスがそのボールに誰よりも早く反応した。あわててオサスナ最終ラインとGKがボールを追うが、その時にはすでにF・トーレスがオサスナゴール右隅にきれいにボールを流し込んでいた。

 オサスナのミスからとはいえ、それまでペースを握っていた中での先制点にアトレティコはプレーのテンポを高める。しかし、「さあ、一気に追加点を」という矢先、堅固な4バックの要であるペレアが負傷退場してしまう。
 このペレアの退場以降、前線にボールが収まるようになったオサスナは、徐々に勢いを盛り返していく。前半20分、25分、26分、27分、28分と続けざまにアトレティコゴールに迫るオサスナの攻撃に対して、アトレティコはにわかに後退していく。
 だが、そんな流れをこの日2トップの一角としてスタメン出場したサルバが断ち切る。前半29分、アントニオ・ロペスからのピンポイントクロスを得意のヘッドでたたき込んだのだ。嫌な流れが生まれ始めた中で2-0としたことで、アトレティコに余裕が生まれる。落ち着きを取り戻したアトレティコは、そのまま前半を終了するかに思われた。だが、前半ロスタイムにセットプレーから一瞬のスキを突かれて、オサスナ右サイドハーフのバルドにゴールを奪われてしまった。

 2-1のスコアで後半が開始されると、オサスナが徐々に流れを引き寄せ始める。さらにアトレティコには悪いことに、後半5分にそれまでチームの核として活躍してきたリュクサンが右足を痛めてコルサと交代してしまう。スタジアムに漂う嫌な予感。だが、この日のアトレティコはそんな雰囲気が漂うとゴールによってそれを吹き飛ばす力を持っていた。
 後半9分、アトレティコ左CK。アントニオ・ロペスの鋭いキックは、ゴールニアポストへ。そこにいたのはリュクサンと交代出場していたコルサ。コルサは角度のないところから、ヘッドで勢い良くボールを真後ろへとすらす。そのボールはオサスナGKの正面へ。オサスナGKはコルサのあまりにも正直過ぎる真後ろへのヘッドに不意をつかれ、反応が遅れて自ゴールへとそのボールを弾き入れてしまった。これで3-1。

 さらに後半20分にはオサスナのボランチ、パブロ・ガルシアがこの日2枚目となるイエローカードを貰い退場となる。このまま試合はアトレティコペースで終了するかと思われたが、中盤を失ったことで前線へと一気にボールを入れてくるようになったオサスナの攻撃にアトレティコ守備陣は押し込まれていく。そして、後半28分にはオサスナがカウンターアタックからモラレスのゴールで3-2と詰め寄ると、試合の行方が全く読めないまま時間が経過していった。その後も何度かオサスナはアトレティコゴールまで攻め寄ったが、アトレティコ守備陣もなんとか耐えて、試合は3-2のままで終了した。

 一時は楽勝かと思われたが一転して、3-2というあわやの展開へ。勝ち点3は得たものの、アトレティコとしては課題の残る試合内容だった。この日、顕著に見られたのがイバガサ、リュクサンがいない場合、試合のペースをコントロールしたり、「眠らせる」ことができる選手がいないということだ。今シーズン、故障がちなイバガサとリュクサンの穴を埋める選手が出てこないと、アトレティコが目標とする「ヨーロッパカップ戦出場圏内」に食い込むことはとても困難なことだ。

 次節はイバガサ、リュクサンともに出場が微妙な状態。この日のアトレティコは、チームとして試合をコントロールする力がないことを露呈してしまったため、チームをコントロールする能力を持つ選手が現れない限り、次節もまた苦しい展開となるだろう。そして、その能力を持つ選手が決してアトレティコにいないわけではない。次節は今日の試合でその能力の片りんを見せた選手に注目である。

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