1a Divsion. Jornada 12

この記事は約5分で読めます。

2-0


Atlético de Madrid
Leo Franco;
Velasco, Perea, Pablo Ibáñez, Sergi;
Jorge (Braulio, m.83), Marcelo Sosa, Ibagaza (Salva, m,51), Antonio López;
Paunovic (Colsa, m. 61) y Fernando Torres.

Numancia
Juanma,
Pignol (Pineda, m.66), J. Molina, Antonio, Ochoa,Graff (Juanlu, m. 76);
Velasco, Pablo Sanz, Tevenet (Merino, m. 66), Moreno;
Osorio.

Goles
1-0, m. 51: Pablo Ibáñez.
2-0, m. 77: Fernando Torres.


Atlético de Madrid: Sosa (m. 67)
Numancia: Molina (m. 16), Velasco (m. 34), Moreno (m.87)

Atlético de Madrid: Antonio López (m. 85)

Arbitro: Bernardino González
Estadio: Vicente Calderón


21日、アトレティコ・マドリーはホームにヌマンシアを迎えた。
 ここまで下位に低迷するヌマンシアとの対戦とあって、スタジアムには少なからず空席が目立った。6分の入りの観客が、電光掲示板に映し出されたバルセロナ対レアル・マドリー戦の結果にわく中、試合は開始された。

 この日、アトレティコの敷いた布陣は4-4-2。このシステムで、アトレティコはこれまであまり見せることのなかったプレーを展開する。
 際立っていたのは、2トップと両サイドハーフとの連係プレーだ。FWのF・トーレスとパウノビッチが精力的に縦横へ動き、両サイドハーフのホルへとアントニオ・ロペスがその動きに連動する。例えば、FWのパウノビッチが中盤の位置まで引くと、右サイドのホルへがパウノビッチと逆の動きを行う。パウノビッチは、ディフェンシブハーフのソサからのボールを受け、司令塔イバガサへそれを落とすと、イバガサは遅れてプレッシャーをかけにくるヌマンシア守備陣をあざ笑うかのように、前線に飛び出していくホルへや、逆サイドのF・トーレスにダイレクトでスルーパスを通した。
 このような快調なリズムでアトレティコはヌマンシアゴールへと近づいて行った。前半5分のイバガサのミドルシュートを皮切りに、7分、9分とアトレティコは立て続けにヌマンシアゴールを攻め立て、前半19分にはドリブルで抜け出したF・トーレスが相手GKと1対1の場面を迎え、頭越しのループシュートを試みる。また、29分には左サイドに流れたイバガサからのセンタリングをパブロがヘッドで合わせ、スタジアムは息を呑んだ。
 この後もシュートを放つ場面を作るアトレティコだったが、シュートはことごとくGKの正面を突いた。良いリズムの中でゴールを奪えなかったツケが貯まっていく不安がスタジアムへと広がっていく。前半立ち上がりから見せた小気味良い攻撃は、前半最後の10分の時点では陰を潜め、サポーターからブーイングが起きる中で前半は終了した。

 崩れたリズムを立て直すために、何らかの手を打つかと思われたアトレティコだったが、後半開始からの交代はなし。前半と変わらぬメンバーで後半が始まる。
 後半5分、そのアトレティコが突如として交代のカードを切る。ピッチ脇で交代を待つサルバの横に掲げられた番号は、イバガサの「18」。前半から攻撃の起点となっていたイバガサの交代に、スタジアムは大ブーイングを起こしたが、この交代が結果的にアトレティコの先制点を生むこととなる。
 後半6分、イバガサ交代によるブーイングが鳴り止まぬ中、アトレティコは左サイドからアントニオ・ロペスが鋭いセンタリングを上げる。ペナルティーエリア内でサルバとヌマンシアDFが交錯する背後から、パブロが飛び込んできて強烈なヘッドでシュートを放ち、ヌマンシアゴールへと突き刺した。
 このゴールによって待望の先制点を得たアトレティコは、パウノビッチに代えてボランチのコルサを投入し、ボールの支配率をさらに高めて試合を運ぼうとする。それに対して、ヌマンシアも後半21分から続け様に3枚のカードを切り、攻勢に転じようと試みた。だが、リーグ屈指の守備力を誇るアトレティコ守備陣を崩すための効果的な動きを、ヌマンシア攻撃陣は見せることができなかった。逆に、後半32分にアトレティコは、ピッチ中央付近で得たFKから、アントニオ・ロペスがF・トーレスへロングパスを送ると、F・トーレスがそれをジャンピングボレーで豪快にゴールに突き刺し、試合を決定づけるゴールを奪って見せた。

 試合はそのまま2-0でアトレティコが勝利し、第12節終了時点での順位を6位にまで引き上げた。
 アトレティコとしては、前半から見せたリズム良い攻撃の中からゴールを奪えなかったことは悔やまれるところである。決して常勝と言えるチームではないアトレティコが、今後のリーグ戦で勢いを生んでいくためには、この日の前半に見せた良いリズムの中からゴールを奪うということが求められるからである。良いリズムで攻撃をし、その中からゴールを奪うことによって、選手たちは迷うことなくプレーをする精神状態を手にし、それがチームの勢いを生んでいくはずだ。
 今季初と言っていいほど、攻撃陣が連動したアトレティコは次節、エスパニョルのホームに乗り込む。敵地で攻撃における良いリズムを生み出せるかどうか、まずはそこに注目である。

コメント