最悪のチーム状態

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国王杯準決勝オサスナに敗退し、前節ビセンテ・カルデロンで行われたベティス戦サポーターから応援拒否されたアトレティコ・マドリー。監督の進退問題、選手のインタビュー拒否等問題を抱えておりレアル・マドリーとのダービーを前にピリピリとした雰囲気が今チームを包んでいる。

ヨーロッパ出場最後のチャンスであった国王杯に敗れ、地獄の底までついて行くといわれるサポーターに愛想をつかされてしまったアトレティコ・マドリー、国王杯決勝の前哨戦となるはずだった前節ベティス戦、がらがらのスタジアム、応援拒否、試合中やむことなく響き渡る選手、フロントへのブーイングとチームとサポーターの関係は修復不可能な状態に陥ってしまった。そして雰囲気の悪さは17日の練習にも現れており普段のような活気は見えず、ただ示されたトレーニングメニューをこなすだけのものであった。特にエースであるフェルナンド・トーレスの動きは重く病人のようなもので、ミニゲームでも再三フリーのシュートを外すほどで、練習最後のPKでも力なくGKに止められるなどモチベーションにかけていることが一目瞭然の状態であった。

またエンリケ・セレソ会長がセサル・フェランド監督と契約延長したことは間違いだったと公言し、セサル・フェランドもクラブからのサポートがなく、自分一人と感じることがあるとコメントするなどクラブ内での対立、信頼関係のなさを示し、選手も取材陣に口を開くことを拒み(セサル・フェランド監督に関してはシーズン終了後まで一切の取材を受け付けない)、コメントを取る事ができるのは1日2人、練習後の記者会見のみとアトレティコ・マドリーは最悪のチーム状態にある。

勝利の為ならタイトルを逃してもかまわないというほど、モチベーションがあがるはずのマドリー・ダービー。この状況を打破するにはこのレアル・マドリー戦での勝利が一番の方法であることは間違いない。ただ現状のまま何も変わらず試合を迎えるならばアトレティコ・マドリーは勝利はおろか、勝ち点を稼ぐことでさえ容易ではない。

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