アトレティコ、プリメーラ通算1000勝達成

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対ラシン、ビジャレアルと先制しても追いつかれるという試合が続いていたアトレティコ・マドリーだったが、この日のアトレティコはカンプ・ノウで首位のバルサを破ったあの日のアトレティコだった。そしてこの日はアトレティコ・マドリーのプリメーラ(1部)通算1000勝という記念すべき日になった。

ビセンテ・カルデロンに駆けつけたファンは、この日はセビージャという強豪が相手という事とチームの主力であるイバガサ、ペレアの2人が出場できないということで若干ナーバスになっていた。だが、これらの“挑戦”こそアトレティコが求めるものである。そして試合開始からアトレティコは優勢に試合を進める。普段はSBだがSHとして起用されることの多いアントニオ・ロペスはこの日、左サイドで輝きを放った。前半15分にそのアントニオ・ロペスのセンタリングからサルバのヘディングシュ-トが決まりアトレティコが先制する。

この日のセビージャはピッチでの存在感がまるで無かった。そんなセビージャを尻目にアトレティコはどんどん攻撃を仕掛けていく。そして右サイドからのフリーキックからフリーで抜けたフェルナンド・トーレスが相手GKのエステバンもあっさりとかわし、アトレティコに2点目をもたらした。

それにしてもこの日のセビージャは酷かった、まるで欠陥の宝庫だった。この2点目の直後にはA・ロペスの見事なオーバーヘッドで決定的な3点目を許すのだが、このゴールに繋がるパスをCBのハビ・ナバーロは簡単に許し、A・ロペスをマークしていなければならないセルヒオ・ラモスは彼をフリーにしてしまった。挙句の果てにはGKのエステバンが中途半端な飛び出しでこの3点目をアシストしてしまった。

アトレティコは今シーズン最高の前半45分を我々に見せた。誰もが皆、後半はセビージャも空気を変えてアトレティコにプレッシャーを掛けていくと思っていたが、そうはならなかった。後半は見るべきものなど何もなかった。主審のモレノ・デルガドは不当な判定でサルバを退場させ、セビージャのケパがグロンケアをエリア内で掴んで倒したのにも拘らず笛を鳴らさないというおかしな判定の連続でゲームをブチ壊した。更にはダリオ・シルバがリュクサン、フェランドと場外乱闘寸前のところまで行き、ゲームは荒れ模様となるだけだった。

この勝利でアトレティコは再びヨーロッパカップ戦圏内に近づくことができた。そして改めてビセンテ・カルデロンはアトレティコにとって要塞であることを示した。
アトレティコ監督のセサル・フェランドは「我々はスタートから試合に集中していた。今日は全ての面においてコントロールできていたと思う」と試合後に語った。

セビージャのホアキン・カパロス監督は「後半は若干良い形を作れたが、前半でのディフェンスのミスが全てだった。相手のチャンスは全て我々のミスから始まっていた。これらのミスはディフェンスだけではない、チーム全体のミスだ。もっとラインを高く上げなければいけなかった」とチームのミスを嘆いた。

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