アトレティコ・マドリー、問題は消えないもののヨーロッパに一歩近づく

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アントニオ・ロペスのスーパーゴールを守りきったアトレティコ・マドリーが、大チャンスを決められないレアル・ソシエダに何とか勝利を飾っている。

本当にアトレティコは読めないチームだ。絶対的有利といわれた試合(R・マドリー戦)を落としたり、完璧な勝ち試合(ビジャレアル戦)で逆転負けを喫したりするかと思えば、この試合のように相手を上回ることのないまま勝ってしまうこともある。対するレアル・ソシエダは明確なゲームプランに基づいて、ラインをしっかりと調節し、ボールを回してチャンスを作っていたのだが…。

レアル・ソシエダは前半だけで4度も決定機を作った。そのうち3回は故障したニハトに代わって出場したウランガのもの。これは経験不足ということで言い訳が立つ。しかしもう一人、言い逃れできないはずのコバチェビッチも決定的なチャンスでレオ・フランコを打ち負かすことが出来ない。

一方のアトレティコはおぼつかないプレーを続けながらも、思いがけなくゴールを挙げる。グロンケアが右サイドからクロスを上げると、イバガサのフェイントからアントニオ・ロペスがきき足ではない右足でファインシュート。前半26分の出来事だ。

しかしこれでも試合のリズムは変わらない。ウランガとコバチェビッチがチャンスを外しまくり、アトレティコはやはりやりたいことがわからないまま。こうして時間の経過と共に、レアル・ソシエダは自分たちのプレーに自信を失った。こうなると試合はインターセプト、タックル、信じられないミスと内容を失くしていく。

追加点を奪えないアトレティコに、チャンスをことごとく外すレアル・ソシエダ。この2チームの対戦は結局、左利きの選手の右足が決めた唯一のシュートで勝負がついた。アトレティコにとっては、目標のヨーロッパに向かって希望を残す1勝となっている。

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