フェルナンド・トーレス「もしアトレティコを去るのなら、行き先はバルサ」

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6日(現地時間)に行われるバルセロナ戦を前に、アトレティコ・マドリーのエースであるフェルナンド・トーレスが試合に向けての心境を語るとともに、バルセロナへのあこがれをほのめかす発言をした。

 今季アウエーでわずかに1勝しか挙げていないアトレティコ。ホームで比類なき強さを誇るバルセロナのホームに乗り込むことについてのフェルナンド・トーレスの見解は以下の通りである。
「日曜の試合は間違いなく難しいものになるでしょうね。今季、セビージャのホームにおいて4-0で勝ったチームなんてバルセロナだけです。そんな彼らのホームで戦うことがどれだけ難しいことか……。同僚のセルジ(元バルセロナ)が教えてくれたのですが、バルセロナのホーム“カンプ・ノウ”にはチームが不調の時は人は集まらず、逆に好調の時は溢れるほどに観客が訪れるそうです。昨年のバルセロナは不調であり、僕らはそれほど苦しい思いをカンプ・ノウではしませんでした。しかし皆さんも知っての通り、現在バルセロナは素晴らしい状態にあります。彼らをサポートする観客は興奮を求めており、僕らに襲いかかってくるでしょう」

 続けてバルセロナへの思いについて。
「バルセロナはスペイン最高のクラブであり、同様にヨーロッパ最高のクラブの一つです。そんなクラブが僕に関心を寄せてくれるのはうれしくもあり、誇らしいことでもあります。今、僕の頭にはアトレティコのことしかありません。僕はアトレティコで過ごしている今を気に入っていますからね。しかし、いつの日かアトレティコを去らねばならない時が来たとしたら、その行き先はバルセロナか外国のクラブです」

 試合について、そして未来についてもバルセロナの素晴らしさを強調する発言をしたフェルナンド・トーレス。いくつものヨーロッパの強豪クラブが欲しがる“クラック”が発したこれらの言葉が、スペインで無視されるはずがない。案の定、彼の言葉は地元有力紙『Marca』や『as』でも大きく取り上げられている。しかし、彼がこの発言を残したインタビューはカタルーニャ地方テレビ局が行ったもので、フェルナンド・トーレスがバルセロナに対して言葉での敬意を表したと受け取ることもできる。
 彼のバルセロナへの移籍話は大きな“話題”ではあるが、アトレティコ会長セレソ氏が「フェルナンド・トーレスを売りに出すことはあり得ない」と語るように、実際にはその真実味は薄いものだ。
 どうやら不確実な移籍話に気を注ぐよりも、われわれが確実に見ることができるであろうフェルナンド・トーレスの日曜日のプレーに注目し“彼の真意”を察したほうが良さそうである。

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