新加入のヌニェス「人生のチャンスだ」

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1月31日、アトレティコ・マドリーに新加入したリチャルド・ヌニェス(28歳ウルグアイ代表)がマドリー郊外にある練習場で記者会見を行った。

 今冬の移籍期間でスイスリーグのグラスホッパーからアトレティコに移籍してきたヌニェス。27日にマドリー入りし、早くも29日のアルバセテ戦の後半30分からアトレティコのホームスタジアム、「」にデビューした。
 左利きのヌニェスは、グラスホッパーに在籍した5シーズンで79試合に出場し、76ゴールをあげた“点取り屋”である。しかし、彼はセンターFWを本職としているわけではなく、左サイドを最も得意なポジションとする選手である。身長176センチ、体重68キロの細身の体で素早くサイドを駆け抜けてチームのチャンスを演出するとともに、ゴール前では冷静にシュートを放ちゴールを挙げる。“得点力不足”のアトレティコはその問題を解決するために、このウルグアイ代表の力を必要としたわけだ。

 29日の試合ではわずかに15分間のプレーで、ボールに触ることも少なかったヌニェスだが、その試合の感想と今後についての心境を語ってくれた。
「アルバセテ戦では少ししかプレーできませんでしたが、肝心なのはチームが勝利することです。そして、僕らはその目標を達成することができたのでうれしく思います。チームはフェランド監督のもと、非常に良い方法でプレーしています。そしてそれによって、高い安定を保っています。確かにもっと多くのゴールを奪うチャンスはありましたが……。
 このアトレティコというチームに来て驚いたことは特にないですね。驚いたことがないということに驚いているぐらいですから。いや、一つありました。それはビセンテ・カルデロンの雰囲気です。あの雰囲気の中でプレーすることは、敵チームにとって大きなプレッシャーとなるでしょうね。
 僕はこのアトレティコというクラブに来たことを人生のチャンスだと思っています。そして、そのチャンスを生かすためにもできる限りのことをしようと思います」

 アトレティコでプレーすることを「人生のチャンスだ」と言うヌニェス。その彼の意気込みはすでにアトレティコ・サポーターにも伝わっているようである。アルバセテ戦のピッチに立ったヌニェスを「リチャード! リチャード!」と迎えた場面がそれを物語っている。すでにチームの人気者になっているグロンケアのようにピッチでの活躍によってさらにサポーターの心をつかむことができるか、そして、まだ完全に明かされていない彼の能力がどのようなものなのか、アトレティコ・サポーターならずとも興味を引かれるところだ。

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