フェルナンド・トーレス「ダービーでのミスは不運によるもの」

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マドリーダービーから一夜明けた10日、アトレティコ・マドリーのエースストライカー、フェルナンド・トーレスが記者会見を行った。日曜の試合では、数あるゴールチャンスをアトレティコがことごとく逃し、逆にレアル・マドリーが3度のチャンスで3点を奪うという試合内容であった。

「まず、日曜の試合で起こったことは、僕にとっては『信じられない』としか言いようがありません。しかし、そういうことが起きるのがサッカーなのです。レアルは、苦しい場面を乗り切り、最小限のチャンスで最大の結果を得ました。

 僕は多くのチャンスを潰しましたが、あれは信じられないような不運によるものです。あの試合で僕はいいプレーをしたと思います。僕らには運がなかった。余計なことを考えず、そう考えるようにしようと思います。なぜなら、僕はレアルと同じ強豪と言われるバルセロナやバレンシア、デポルティボを相手に昨夜と同じようなプレーをしてゴールを奪っているのですから。

 レアル相手にプレーする時、僕が強いプレッシャーに襲われていると多くの人が言います。しかし、僕はデビュー戦で受けた緊張と同じものを感じるだけです。決して、それは特別なものではないのです。

 当たり前のことですが、サッカーは多くのチャンスを作ったチームではなく、より多くの得点を決めたチームが勝つスポーツです。僕らは素晴らしいプレーをしましたが、ゴールを奪うことはできませんでした。そして、レアルはゴールを奪った。それこそが、両チームの間にあった差です。

 レアルのように“偉大なチーム”と呼ばれるところは、日曜の試合のような勝ち方を実践できるチームです。僕らはレアルに対して、いつもあのような負け方をしてしまう……。次のダービーではそれを繰り返さないようにしなければなりません。

 この敗戦のショックを克服するのは簡単ではありません。
 しかし、今日の練習でフェランド監督に『もうあの試合についてくよくよするな。そして、次の試合に集中しよう』と言われました。彼の言う通り、僕らにはまだまだ戦いの場が残されています。だから僕らは戦い続けなければなりません」

 ダービーから2日後の11日付けの地元紙『マルカ』は、「La Resaca Del Derby(ダービーによる2日酔い)」と題して10ページにわたってダービーに関する記事を掲載した。このことからも、マドリーダービーというものがいかにスペインで重要視されているのかが伺える。
 激しい闘争心で試合を制しながらも、敗れたアトレティコ。フェルナンド・トーレスが語ったように、いつまでもダービー酔いに悩まされているわけにはいかない。

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