“エル・ニーニョ”フェルナンド・トーレス、独占インタビュー

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―― 今回行なわれたチーム大改革についてはどう思われますか?
T「それはクラブの問題です。落とされる選手が多すぎると思う人もいるかもしれないし、寂しくなるのも確かですが、僕には1ヶ月しかなかったので、親友たちを見送ったり、チームに溶け込める時間がなかった。
先輩たちとは違う気持ちでチームメートを送りだしました。
来季のために作り上げられたチームのレベルは、とても高いものです。
でもさらに、個人よりもチームを大切にして、団結していかなければ。そうすれば目標が達成できると思います」
 
―― ルイス・アラゴネス監督は、あなたをセンターFDと中継役、どちらで使うと思いますか?
T「僕はどちらのポジションも好きです。4-2-3-1システムならワントップがいいけど、中継役でもいけると思います」
 
―― ルイス・アラゴネス監督自身についてはどうでしょう?
T「彼について言われていることは本当ですね。いつも選手を気にかける、そんな監督のやり方に僕は賛成です。強い“勝者”のキャラクターを持っていて、何事にも真っ向からぶつかる。積極的に教えようという気持ちが伝わってきます。どんな監督にもできるようなことではないですね」
 
―― 監督から学ぶことは大きいと?
T「まだ2週間しか経っていませんが、かなり勉強になっています。
シーズンはまだ始まったばかりなので、貪欲に学んでいきたいです」

―― 有名になることについては?
T「嬉しいですよ。まだ、誰もがというわけにはいきませんが、少しずつ僕の名前も知られてきています。だからといって特に変わったことはありませんが」
 
―― 皆に追いかけられても別に構わない?
T「これまでのような自由はなくなるかもしれませんが、自分は今までと変わらないし、
やるべきことをこなすので精一杯です。勉強と練習の繰り返しです」
 
―― サッカー選手であることで、あなたの“青春”は犠牲になっていますか?
T「一般的に、サッカー選手は恵まれている職業だと思われています。好きなことをしてお金が貰えると。でもそうでもないですよ。僕には勉強もあるので、プライベートな時間はほとんどありません。でも、選択したのは僕ですし、これで満足しています」

―― “ニーニョ(スペイン語で“子供”の意味)“と呼ばれるのは嫌ですか?
T「特に気になりません」
 
―― 来シーズン、あなたに対するマークが厳しくなりそうですね。
T「ほかの選手と同じくらい厳しいでしょう。故意にケガをさせようとする人はいないと思いますが」
 
―― 昨シーズンは嬉しいできごとのほかに、2度の故障がありましたが?
T「鎖骨のケガはオフ中に完治しましたが、ひざの方は4ヶ月くらいかかりました。
サッカー選手にケガはつきものですから、自分で立ち直っていかないと」
 
―― 約3万8千ものファンが年間シートを更新しました。このようなファンの反応については?
T「思っていた通りですね。アトレティコファンのことはよく分かっていますし、昨シーズンのようなつらさを乗り越えた時こそ、より一層チームを支え続けてくれる人たちです。僕たちを応援してくれる彼らも、1部昇格への原動力の1つ。是非とも恩返しがしたい」
 
―― アトレティコファンに、そこまで受け入れられるのはなぜでしょう?
T「僕はチーム状態が最悪の時に入団し、わずかながらも彼らの励みになることができました。みんな、僕がU-16ヨーロッパ選手権で優勝したことを知っていたし、誰か“新しいスター”が必要だったんだ思う。彼らこそが、この僕にチャンスを与えてくれたのです。彼らの存在を誇りに思うし、その期待を裏切りたくないですね」
 
――  山のようにサインするのは疲れませんか?
T「サインは全く苦になりません。僕だってサインをもらうはのは大好きだったので」
 
―― 昔は誰にサインをせがみましたか?
T「シメオネさん、カミネロさん、ペネフさん…アトレティコが、リーグと国王杯のダブル優勝した時です。ジュニ-ニョさんやビエリさんのも持ってます」
 
―― レアル・マドリーに魅力は感じますか?
T「僕はアトレティコの選手。できるだけ長くここでプレーしたいです」
 
―― なぜ、アトレティコを“選手生活最後のチーム”とする選手は少ないのでしょう?
T「さあ。ここ数年、あまり調子が良くありませんでしたから。アトレティコは、ヨーロッパ戦やリーグ優勝に絡むべきチームです。それが最近はそうもいかず、クラブを離れてしまう選手が多かったのでしょう」

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