Copa del Rey Semifinales

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Atlètico 0-2 Zaragoza

アトレティコフーリガンの恥知らずな騒ぎがゲームを台無しにした。
過激サポーター集団“フレンテ・アトレティコ”を中心とするアトレティコ・デ・マドリーのフーリガンたちは、対サラゴサ戦でアトレティコイレブンに挑発的な態度を示した。

観客の姿がないスタジアム南側ゴール裏には、アトレティコフーリガンたちによって黒いリボンと大きな垂れ幕2枚が掲げられた。
そこには、今週月曜に退団を発表したばかりのキコを侮辱して“、びっこ、死んじまえ!”
また、“闘志を忘れたヨッパライチーム!”など、イレブンを非難する文字が踊った。
しかしそれ以外のファンがフーリガンの騒ぎに加わることはなく、選手達は「アトレティ!アトレティ!」の声援と拍手で迎えられた。

結局アトレティコは2部リーグ最初のシーズンを不甲斐ない形で終え、国王杯で実力を証明することはできなかった。

アトレティコフーリガンは今シーズン、理性を欠いた幼稚な振る舞いでゲームにたびたび水を差してきたが、昨日の国王杯準決勝第1戦も前半早々、彼らの騒ぎにより中断を余儀なくされた。
前半20分までは、2部リーグで不安定なシーズンを過ごし、6ゴールの差で1部リーグ返り咲きを逃したチームと、その1部リーグの激戦に生き残ったチームとの戦いに。
だが、アトレティコでは、ルケを中心にルーキーのトーレス、ゴールに飢えたサルバがチームを支え、一方サラゴサではセンターバックのヨルディと粘りが武器のホセ・イグナシオ、弾丸シュートの“闘牛”アクーニャがイレブンを引っ張った。

南ゴール裏席を占めていたアトレティコフーリガンによる試合の中断は、ようやく2部の呪縛から解放されようとしていたアトレティコイレブンの努力を水の泡にした。
そしてイバン・アマヤは、GKトニと1対1になるヨルディのゴールを防ごうと、彼を倒すしかなかったのだ。
サラゴサは数回のチャンスの末、ついに後半45分、アクーニャの直接FKで先制点を入れる。

アマヤがレッドカードで退場した後、カンタレーロ監督はウィッキーをセンターバックに入れ、フェルナンド・トーレスをベンチに。
作戦上のことだったとはいえ、あの場で若手注目株をベンチに下げることは、サッカー面のみならずファンサービスという点でも不誠実だといっていい。
トーレスとルケのコンビが、縦の攻撃、突破力そして新鮮さをチームに与えていたのだ。

フーリガン騒ぎもものとせず後半のアトレティコイレブンは、1部リーグ昇格を果たせなかったにもかかわらず応援し続けてくれるファンのために、闘志を剥き出しにして戦った。
しかし、シーズン終盤になって得点不足に悩まされていたサルバも、あと少しで同点ゴールを決めるところだったが及ばず。
ライネスの左足にも勢いがなかった。対照的にサラゴサは終始乱れることなく、見ていて楽しくなるようなパスワークで難なく相手ゴールにたどり着く。
結局、後半24分、ジャメリが2点目をマークした時点でゲームは決まった。
アトレティコも最後まで粘るが、ルケが放った左足シュートも角度が足りずゴールを素通り。
こうして国王杯はアトレティコから遠ざかり、サラゴサはタイトル獲得に向け大きな一歩を踏み出した。


Atlético de Madrid 0-2 Zaragoza

Atlético de Madrid
Toni;
Amaya, Hibic, Fagiani, Mena;
Njegus (Dani, m.76), Aguilera (Cubillo, m.80), Hugo Leal, Luque;
Fernando Torres (Wicky, m.32), Salva.

Real Zaragoza
Lainez;
Aguado, Pablo, Sundgren, Rebosio;
Garitano (Cuartero, m.67), Josè Ignacio, Acuña, Ferròn (Gurenko, m.67);
Jamelli (Montenegro, m.82), Yordi.
Goles
0-1: m.28: Acuña.
0-2:m.69:Jamelli

Atlètico :Aguilera (m.71)
Zaragoza :Josè Ignacio (m.16), Acuña (m.29), Ferròm (m.64)

Atlètico :Amaya (m.27)

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