ヒル会長に復帰許可

スペイン司法裁判所のガルシア・カステジョン裁判官は、アトレティコの会長職を解かれていたヘスス・ヒル・イ・ヒル元会長に復帰許可を出した。
このため昨日まで臨時に会長職を務めたマルエル・ルイス・ルビ・ブラン氏はクラブ事務所から引き上げ、午前9時30分にヘスス・ヒル氏が裁判所から復帰に関する正式な書類を手にした段階でクルブ・アトレティコ・デ・マドリーの会長には再びヘスス・ヒルが就任することになった。
午前10時47分にはヒルはビセンテ・カルデロン内にあるクラブ事務所へ到着したという。
そんな状況の中で行なわれたコパ・デル・レイの準決勝、アトレティコ・マドリー対バルサの一戦は、ヒル復帰で大騒ぎとなったビセンテ・カルデロンが大揺れに揺れる3-0という大差でアトレティコが勝利した。
「私はヘススであり、イエス・キリストではないのであるからして、クラブを救うかどうかはこれからのことにかかっている」という意味不明のコメントはともかく、ヒルの復帰祝いとなる勝利でビセンテ・カルデロンはひさびさに沸いた。
この勝利後、ユーゴスラヴィア人監督ラドミール・アンティッチは、「ヒルの復帰はチームを元の状態に戻す絶好のモチベーションになるだろう」と語っている。