ウルグアイが16強

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24日(現地時間)に行われたワールドカップ(W杯)・グループD最終節、イタリア対ウルグアイの一戦は、1-0でウルグアイが勝利を収めた。ウルグアイは決勝トーナメント進出。イタリアはグループステージ敗退となった。

勝たなければ敗退のウルグアイは、イングランド戦と同じ先発。だが、3バックにシステムを変更し、イタリアの3-5-2に対応してきた。ドローでもベスト16進出のイタリアは、デ・ロッシの負傷でシステムを変更。ユヴェントスの3バックに、前線はバロテッリとインモービレがコンビを組む。

前半は戦術的な展開で進み、イタリアがポゼッションするもウルグアイの激しいチェックで崩すことができず。12分にはピルロが直接FKから狙うが、GKムスレラに阻まれる。22分にはバロテッリがA・ペレイラに激しくチャージしてイエローカード。勝ち進んでも次戦で出場停止となった。

隙を見てゴールを狙うウルグアイは、33分に決定機。ペナルティーエリア内の狭いスペースで、L・スアレスがロデイロとワンツー。角度のないところからシュートを放つが、GKブッフォンに防がれる。こぼれ球を拾ったロデイロのシュートも、ブッフォンの壁に阻まれた。

チャンスが少ないままスコアレスで前半を終えると、プランデッリ監督は後半から警告を受けていたバロテッリを下げ、パローロを投入。タバレス監督もロデイロに代えてM・ペレイラを入れる。

51分には微妙な判定。イタリアのペナルティーエリア内、ハイボールをカバーニが競りにいく。オフサイドにも見えたが笛は鳴らず、競ったカバーニはボヌッチに倒される。PKかと思われたが、こちらもホイッスルは鳴らない。

勝利が必要なウルグアイは攻撃への意識を高め、58分にはチャンス。C・ロドリゲスがL・スアレスとのワンツーでエリア内へ侵入。左足でシュートを放つが、ボールは枠をとらえない。

63分にはイタリアが窮地に陥る。高い位置でアレバロ・リオスに足裏を向けてチャージしたマルキージオが、一発レッドカード。10人での戦いを強いられる。

これを受けてタバレス監督はすぐに決断。A・ペレイラを下げてストゥアニを投入し、ゴールを奪いにかかる。するとすぐに絶好機。66分、中央の混戦を抜け出したL・スアレスが、エリア内に侵入してシュートに持ち込むが、ブッフォンのスーパーセーブに阻まれた。

ピンチをしのいだイタリアは、インモービレを下げてカッサーノを投入。前線でのキープと少ないチャンスを生かすことに賭ける。だが、直後にヴェッラッティが足をつり、プレー続行不可能に。チアゴ・モッタの投入で、イタリアは交代枠を使い切った。

1点が必要なウルグアイは、78分にC・ロドリゲスを下げてラミレスを投入する。その直後、エリア内でL・スアレスとキエッリーニが交錯し、両者が倒れる。映像ではL・スアレスがキエッリーニの肩口に頭から入り、キエッリーニはかまれたとアピールするが、見ていなかった主審は流す。

すると、この直後の81分、ウルグアイがセットプレーから均衡を破る。CKにゴディンが合わせ、背中付近で押し込む。ウルグアイが欲しかった1点を手に入れる。

10人でビハインドを背負ったイタリアは懸命に押し上げ、キエッリーニを上げてのパワープレーで反撃を試みる。だが、逃げ切りに入ったウルグアイから得点を奪えない。最後はFKでブッフォンも上がったが、ネットを揺らせず。2大会連続のグループステージ敗退となった。

逃げ切ったウルグアイは連勝で逆転突破。グループ2位でベスト16に駒を進めている。

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