■リーガエスパニョーラ第2節
ラス・パルマス 1−5 アトレティコ・マドリー
ラス・パルマス:カジェリ(58分)
アトレティコ・マドリー:コレア(3分)、カラスコ(5分)、コケ(62分、75分)、トーマス(88分)
26日のリーガエスパニョーラ第2節、アトレティコ・マドリーは敵地エスタディオ・グラン・カナリアでのラス・パルマス戦を5−1の大勝で終えた。
新たな本拠地ワンダ・メトロポリターノの完成を待ち、開幕節から3試合連続でアウェー戦に臨むアトレティコ。今回乗り込むのはグラン・カナリア、対戦相手は今年1月より加入予定のビトロが在籍するラス・パルマスである。ラス・パルマスは何かしらの条項があるわけではないものの、“礼節”としてビトロを招集外としている。
グリーズマンを出場停止で欠くシメオネ監督は、コレアとビエットの2トップを採用。両アルゼンチン人がこれまでに一緒にプレーしたのは185分間で、マドリッドからグラン・カナリアへの移動時間と比較して10分多いのみだ。その他スタメンはGKオブラク、DFヴルサリコ、ヒメネス、ゴディン、ルーカス、MFサウール、トーマス、コケ、カラスコとなった。
アトレティコはキックオフからわずか3分後に先制点を獲得する。得点者はシメオネが「今季に一歩を踏み出してほしい」と本格的なブレイクを願うコレア。これまで途中出場からのゴールを常としてきたアルゼンチン人FWは、ペナルティーエリア内でボールを受け取ると巧みなボール捌きによって2選手をかわし、2試合連続弾を決めた。アトレティコはさらにその2分後、ペナルティーエリア内左に侵入したカラスコがシモンを置き去りにしてからグラウンダーのシュートを沈め、早々に2点のリードを得ている。
アトレティコはその後、ラス・パルマスの攻撃を跳ね返しながら、縦に速い攻撃で追加点を狙っていく。ビトロのほかハリロビッチを出場停止で欠くラス・パルマスにはほぼチャンスを与えず、唯一危険な存在と称せたジョナタン・ビエラが22分に放った枠を捉えるシュートは、GKオブラクがファインセーブによって防いでいる。
後半、シメオネ監督は56分にビエットとの交代でガビを入れ、システムを4−4−2から4−1−4−1に変更して中盤を強化。が、59分、モモの折り返したボールから、ゴディンがマークし切れなかったカジェリにヘディングシュートを決められた。
1点を返されたアトレティコだが、すぐさまリードを2点差に戻す。62分、カラスコのグラウンダーのクロスがクリアされ、ペナルティーエリア手前左でこれを拾ったコケが右足を振り抜くと、ボールはGKチチソラの横っ飛びも及ばず枠の右隅に突き刺さった。シメオネ監督は3点目を記録した直後にコレアを下げてフェルナンド・トーレスを投入。また69分にはヴルサリコをサビッチに代えて、交代枠を使い切った(右サイドバックはヒメネスが務める)。
そして75分、アトレティコが4点目を獲得する。カラスコがペナルティーエリア内に切り込み、カットされて浮いたボールからコケが豪快なバイシクルシュートを披露。空に向けられた左足に叩かれたボールが、チチソラの意表を突く形で枠内に収まった。コケがドブレテ(2得点)を記録したのは、そのキャリアで初のこととなる。
アトレティコは80分、ガビがJ・ビエラを倒してPKを献上するも、J・ビエラ自身が蹴ったPKはオブラクがストップしてさらなる失点を許さず。そして88分にはカラスコのパスからトーマスもゴールを決め、大量5得点によって今季のリーガ初勝利を果たしている。
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