アトレティコ、鬼門のスタジアムで復活の狼煙上げる!グリーズマン2得点含む5発大勝

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25日のリーガエスパニョーラ第13節、アトレティコ・マドリーは敵地シウター・デ・バレンシアでのレバンテ戦で5-0の大勝を飾った。

シメオネ政権下での通算成績がカンプ・ノウと同じ2分け3敗と、苦手とするシウター・デ・バレンシアに乗り込んだアトレティコ(もちろん、カンプ・ノウではリーガ優勝を決めた“甘い”引き分けと言う思い出があるが……)。アルゼンチン人指揮官はこの鬼門と称せるスタジアムで、GKオブラク、DFトーマス、サビッチ、ゴディン、フィリペ、MFグリーズマン、、サウール、、FWアンヘル・コレア、ガメイロを先発で起用し、4-4-2システムを採用している。

「すべてをより良くするものはゴール。それによって勝ち負けが生じるわけだ。フットボールで勘定されるのはゴールだけであり、その部分を改善していきたい」。このレバンテ戦の前日会見でそう話していたシメオネ監督だが、この試合の先制点はオウンの形容詞付きで生まれた。5分、ガメイロがロングボールからレバンテの高く設定された最終ラインを突破し、ペナルティーエリア内右からコレアにグラウンダーのクロス。クリアを試みたロベールが、ボールを枠内に押し込んでいる。

今季珍しく早い時間帯にゴールを勘定に入れたアトレティコ。以降は得意の堅守速攻から追加点を狙う。そして、変わらずに高く設定されたレバンテの最終ラインを破り、2点目を決めたのは29分のことだった。抜け出したコレアが角度のないところからシュート。これは枠に入る前にチェマに止められたが、そこに詰めたガメイロがネットを揺らしている。

先制後の堅守速攻という得意な形に持ち込めたアトレティコの勢いは後半になっても止まらず、59分にはガメイロがこの試合2点目を記録。フランス人FWは同胞グリーズマンの絶妙なスルーパスをペナルティーエリア内で受け、冷静に枠内に流し込んだ。さらに65分には、今度はガメイロのお膳立てからグリーズマンが点を決め、リードを4点に広げた。

シメオネ監督は66分に1枚目の交代カードを切り、コレアとの交代でカラスコを投入。そしてその2分後、再びフレンチコネクションからゴールが生まれる。ガメイロのシュートをGKオイエルが弾き、そのこぼれ球からグリーズマンがネットを揺らした。

シメオネ監督は5点リードとした後、サウール、ガメイロとの交代でアウグスト、フェルナンド・トーレスをピッチに立たせる。80分には、この日パサーとしても輝くグリーズマンのさらなるスルーパスからF・トーレスがシュートを打ったが、これはオイエルがセーブ。また88分にはナノ・メサにペナルティーエリア内に侵入されたが、シュートはわずかに枠を逸れ、何とか失点を逃れた。アトレティコは5点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎え、鬼門とされたスタジアムで復活の狼煙を上げている。

今季、アトレティコが3得点以上を決めたのは、同じく5得点を決めた第2節ラス・パルマス戦(5-1)以来。2試合ぶりの勝利を手にした同チームは勝ち点を27として、首位バルセロナとの勝ち点差を7、2位バレンシアとの勝ち点差を3に縮めている。

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