グリーズマンのゴラッソで勝利を手繰り寄せたアトレティコ、最終節にGS突破の望みをつなぐ

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チャンピオンズリーグ(CL)・グループC第5節、アトレティコ・マドリーvsローマが22日にワンダ・メトロポリターノで行われ、2-0でアトレティコが勝利した。

すでにグループステージの自力突破の可能性が消滅しているアトレティコ。引き分け以下で敗退が決まってしまうという背水の陣で臨むローマとのホームゲームは、直近のレアル・マドリーとのダービー戦から5選手を変更。フィリペ・ルイスやホセ・ヒメネス、A・フェルナンデスが先発に名を連ねたほか、トーレスがグリーズマンと2トップを組んだ。

一方、前節グループC最大の難敵であるチェルシーを撃破し首位に立ったローマは、その後のリーグ戦でも2連勝を収め、現在公式戦6連勝中と勢いに乗る。今節でのグループステージ突破を目指し、直近のラツィオとのローマ・ダービーから4人を入れ替え、ブルーノ・ペレス、ペッレグリーニ、ゴナロン、ジェルソンが先発起用となった。

勝利が絶対条件のアトレティコは5分にトーレスがカウンターから前に運ぶが、ここはローマがファウルで止める。7分にはローマにもチャンス。左ウイングのペロッティがボックス左を深くをえぐりマイナスのクロスを供給。ファーサイドで受けたペッレグリーニが狙うがDFにブロックされる。

互角の戦いを見せる中、早く点を取りたいアトレティコと、守るローマといった構図に。そんなローマの徹底した守りを前に攻めあぐねるアトレティコは20分に、カラスコがボックス左から鋭いシュートでトライするがサイドネットを叩く。22分には左サイドからのクロスをコケがヘディングシュート。しかしGKの正面に。

攻撃のリズムができてきたアトレティコは今度は左サイドのカラスコのグラウンダーのクロスにグリーズマンとコケが飛び込むが触れることができずボールはそのままタッチラインを割った。42分にはA・フェルナンデスがネットを揺らすが、直前にハンドがあったとしてゴールは認められず、ゴールレスで前半を終えた。

後半もアトレティコが攻勢をかけ、ローマが守勢をとる展開を見せる中、アトレティコはカウンターからチャンスを生み出す。50分、ハーフウェイライン付近からカウンターを仕掛けると、グリーズマンとカラスコの2人で運ぶがここはローマに軍配。その直後にもカラスコがカウンターで単独突破を仕掛けるが、マノラスのスライディングタックルに潰されてしまう。

守勢のローマも64分、右サイドでボールを持ったナインゴランがGKの意表を突いて直接ゴールを狙う。するとこのシュートがポストを直撃し、惜しくもス―パーゴールとはならなかった。その直後はトーレスがカラスコとのパス交換からミドルシュートを狙うが、こちらはボール2つ分枠の左を外れた。

積極的に交代枠を使い、コレア、、ガメイロを次々と投入していくアトレティコ。するとこの交代が功を奏す。69分、味方のパスからボックス左深くまで侵入したコレアがタッチラインギリギリで中に折り返すと、これに合わせたのがグリーズマン。エースがこのクロスをバイシクルシュートで合わせ、ローマの鉄壁を突き破った。

予定が狂ったローマはその後立て続けにデフレルとエル・シャーラウィをピッチに送り出し攻勢を図る。しかし、前がかりになったローマにアトレティコが牙をむく。86分、ボックス手前でグリーズマンにボールが渡ると、ディフェンスラインの裏に抜け出したガメイロにスルーパス。パスを受けたガメイロはGKもかわして無人のゴールに流し込んだ。

試合はここでタイムアップ。アトレティコが2-0でローマを下し、グループステージ突破に向けて最終節に望みを残した。

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