18日のリーガエスパニョーラ第12節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのレアル・マドリー戦をスコアレスドローで終えた。ディエゴ・シメオネ監督は、ドローにもある程度の手応えをつかんだようだ。
今季、不調が騒がれているアトレティコ。しかしこの試合では前半を主として、持ち前の堅守速攻の効果を発揮させていた。試合後会見に出席したシメオネ監督は、前半最初の25分間にチームの本質を見せられたかと問われ、「ああ」と一言返答。そしてレアル・マドリーよりも自チームの方が、明確な決定機を手にしていたとの考えを述べた。
「25分から30分までの間に、アトレティコというチームがどういうものなのかを目にできた。とても良かったと思う。その後、彼らが左サイドから押し込んできたがね」
「後半はダービーの典型的な展開となり、どちらが勝ってもおかしくなかった。ただ、より明確な決定機はコレアとガメイロのものだったはずだ。終盤、マドリーは全方面から彼らのフットボールを展開したが、私たちはチームとして良い働きを見せた。足りなかったのは、守備から攻撃へのトランジションだけだった」
シメオネ監督はまた、バルセロナ移籍報道や怠惰なパフォーマンスを見せたことにより、FWアントワーヌ・グリーズマンが交代時にブーイングを受けていたと言われ、次のように返答している(注:ブーイングはグリーズマンではなく、同じ時間に選手交代を敢行したレアル・マドリーの選手に向けられた可能性もある)。
「私は家族を死んでも守り抜く。50歳になっても考えは変わらない。私が言うことを理解してほしい。私の家族である人間は、家族である限りは死ぬ気で守る。彼は私の家族だ」
家族の人間を叱る必要もあるとの見解には、こう返した。
「家族の問題は家庭内で解決する。公ではなくね」
今季、ゴール欠乏症に陥っているとされるアトレティコだが、シメオネ監督も決定力を欠いていることは認めている様子。だが、この試合の前半に見せたパフォーマンスを継続できれば、その問題も解決できると考えているようだ。アトレティコ・マドリーの“哲学”を説いている。
「確かにゴールは必要であり、それを切望する気持ちがある。コレアとガメイロはとても良かったが、あと一歩のところで決まらず、ヴァランがゴールラインでクリアしたシュートもあった。しかし私は最初の30分間のプレーを心に残している。そう、私たちは働いて、働いて、働いて、その次にタレントを生かすチームなんだよ」
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