レアルが2年ぶり11度目のCL制覇…PK戦の末に宿敵アトレティコを破る

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 チャンピオンズリーグ(CL)決勝が28日に行われ、レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーが対戦した。

 2013-14シーズンの決勝でも激突した両者。2年前は、1点を追いかけるレアル・マドリーが後半アディショナルタイムに追いつくと、延長戦で3ゴールを奪い、4-1で勝利した。今シーズンはともにリーガ・エスパニョーラとコパ・デル・レイの優勝を逃しており、最後のタイトルをかけて“マドリード・ダービー”に臨む。

 通算11度目の欧州制覇を狙うレアル・マドリーの先発メンバーはGKケイロル・ナバス、DFは左からマルセロ、セルヒオ・ラモス、ペペ、ダニエル・カルバハル、中盤にカゼミーロ、トニ・クロース、ルカ・モドリッチ、最前線にクリスティアーノ・、カリム・ベンゼマ、ギャレス・ベイルが起用された。

 一方、クラブ史上初のCL優勝を目指すアトレティコ・マドリーはGKヤン・オブラク、DFはフィリペ・ルイス、、ステファン・サヴィッチ、、中盤にはコケ、、ガビ、サウール・ニゲスが並び、アントワーヌ・グリーズマンとフェルナンド・トーレスがツートップを組む。

 ファーストシュートはアトレティコ・マドリー。5分、右サイド深い位置でボールをキープしたサウールがクロスを上げると、エリア内に走り込んだコケが右足ボレー。しかしここはジャストミートすることができず、GKにキャッチされた。対するレアル・マドリーは直後の6分、エリア手前右でFKを獲得するとベイルが左足でシュート性のクロスを蹴り込み、ゴール前のベンゼマが左足で合わせる。しかしこのシュートはGKオブラクの好セーブに阻まれた。

 試合が動いたのは15分。左サイドでFKを得たレアル・マドリーは、クロースが右足で上げたクロスをニアサイドのベイルがバックヘッドですらし、最後はゴール前のS・ラモスが左足で流し込んだ。

 追いかける展開となったアトレティコ・マドリーは34分、エリア手前左でパスを受けたグリーズマンが左足でミドルシュートを放ったが、ここはGKの正面に飛んだ。その後もアトレティコ・マドリーがボールを繋いでチャンスをうかがう時間が続いたが、決定機を作り出すことはできず、39分と43分にグリーズマンが放ったミドルシュートも同点ゴールとはならなかった。

 結局このままレアル・マドリーの1点リードで前半を折り返す。

 アトレティコ・マドリーはハーフタイムに選手交代を行い、A・フェルナンデスに代えてヤニック・フェレイラ・カラスコを後半のピッチへ送り出した。

 すると後半立ち上がりの46分、アトレティコ・マドリーはエリア内でパスを受けたF・トーレスがDFペペに倒されてPKを獲得。しかしキッカーのグリーズマンがこれをクロスバーに当ててしまい、絶好のチャンスを逃してしまった。

 直後の52分、レアル・マドリーがアクシデントに見舞われる。カルバハルが足を痛めてプレー続行不可能となり、代わってダニーロが投入された。

 アトレティコ・マドリーは58分、左サイドのフェレイラ・カラスコが左足でクロスを入れ、エリア内のサウールが左足のボレーで合わせる。しかしこのシュートは枠の右に逸れた。

 守備の時間が続いていたレアル・マドリーは70分に決定機を作る。ピッチ中央をドリブルで持ち上がったモドリッチが右サイドに流れたベンゼマにスルーパス。これをフリーで受けたベンゼマがエリア内まで持ち運び右足でシュートを放ったが、GKに阻まれ追加点とはならなかった。

 レアル・マドリーは72分にクロースを下げてイスコを投入。さらに77分にはベンゼマとの交代でルーカス・バスケスを投入し、交代枠を使い切る。直後の78分、ベイルがドリブルでエリア内に侵入し、中央に流れたボールをC・ロナウドがシュートにつなげたがGKがブロック。さらにこぼれ球を拾ったベイルがGKをかわして右足で狙ったが、ここはDFに阻まれた。

 するとピンチを凌いだアトレティコ・マドリーが試合を振り出しに戻す。79分、浮き球のスルーパスで右サイド高い位置を取ったフアンフランが右足ダイレクトで折り返すと、ゴール前のフェレイラ・カラスコが右足で合わせてネットを揺らした。

 その後は互いに勝ち越しを狙ったが得点は生まれず、試合は2年前とは逆の展開で延長戦へ突入した。

 延長前半はアトレティコ・マドリーが主導権を握って敵陣に押し込んだものの、決定機を作るまでは至らず、105分にグリーズマンがバイシクルで放ったシュートも枠を捉えることはできなかった。延長後半に入り108分、アトレティコ・マドリーはフィリペ・ルイスに代えてリュカ・エルナンデスをピッチへ送り出す。

 119分、レアル・マドリーはマルセロが左サイドからグラウンダーで折り返し、ファーサイドのルーカス・バスケスがワントラップから右足で狙ったが、DFにブロックされてしまった。結局120分を戦っても決着はつかず、勝敗の行方はPK戦に委ねられることとなった。

 4人が成功させた先攻のレアル・マドリーに対して、後攻のアトレティコ・マドリーは4番手のフアンフランが失敗。最後は5人目のC・ロナウドがゴール右隅にシュートを蹴り込み、5-3でPK戦を制したレアル・マドリーが2年ぶり11度目のCL制覇を成し遂げた。

【スコア】
レアル・マドリー 1-1(PK:5-3) アトレティコ・マドリー

【得点者】
1-0 15分 セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)
1-1 79分 ヤニック・フェレイラ・カラスコ(アトレティコ・マドリー)

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