CL決勝で輝く9番は?…今季好調のベンゼマか、大舞台に強いトーレスか

この記事は約2分で読めます。

 28日にチャンピオンズリーグ(CL)決勝が行われ、レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーが対戦する。スペイン紙『マルカ』は両チームの背番号「9」に注目し、27日付で伝えている。

 レアル・マドリーの9番をつけるフランス代表FWカリム・ベンゼマは、今シーズンを締めくくるCL決勝で、ピッチ外での騒ぎなど個人的に悪いシーズンを忘れるような活躍をしたい。一方、アトレティコ・マドリーの9番をつけるFWフェルナンド・トーレスは愛するクラブで初めてのタイトル獲得を目指す。

 ベンゼマは2009年夏にレアル・マドリーに入団してから7つのタイトルを獲得してきた。チャンピオンズリーグ1回、リーガ・エスパニョーラ1回、コパ・デル・レイ2回、欧州スーパーカップ1回、スーペル・コパ1回、クラブワールドカップ1回。しかし、ベンゼマがこれらの決勝で主役になったことはない。

 今シーズンは好調を維持しており、公式戦でこれまで28ゴールを奪っているベンゼマ。リーガで24得点、CLで4得点を挙げている。アトレティコ・マドリー戦ではこれまでに22試合で3得点と少ないが、今シーズンはそのうちの1点を決めており、レアル・マドリーがリーグ戦2試合の計180分間でアトレティコ・マドリーから奪った唯一のゴールだ。また同選手は今シーズン14回も先制点を決めており、CL決勝の地サン・シーロの電光掲示板を1番最初に動かし、初めて大舞台で主役を演じられることが期待される。

 対するトーレスは、決勝にめっぽう強いデータが残っている。2001年5月6日、U-16欧州選手権決勝でスペインはフランスに1-0で勝利したが、PKで決勝点を決めた。U-19欧州選手権決勝でも決勝点をマークしてスペインを優勝へと導いている。

 また、2008年6月29日のユーロ決勝で決勝ゴールを決めてスペインの欧州制覇に貢献。2012年7月1日に行われたユーロ決勝イタリア戦でもスペインの3点目を決め、フアン・マタの4点目をアシストするなど活躍し、見事2連覇を達成した。

 さらにクラブでも、チェルシー在籍時代の2013年5月15日、ヨーロッパリーグ決勝で先制点を挙げ、タイトル獲得を果たしている。

 トーレスは大きな国際大会の決勝でこれまでに5ゴールを決めており、タイトルも全て手にした。しかし、まだ足りないものがある。それは下部組織時代を過ごし、トップチームデビューを飾ったアトレティコ・マドリーでタイトルを勝ち取ることだ。2016年5月28日はトーレスにとって、どんな日になるのだろうか。

コメント