アトレティコ、1人退場のPSVを攻略できず…敵地での第1戦はドロー

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 チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグが24日に行われ、PSVとアトレティコ・マドリーが対戦した。

 グループBを2位で通過したPSVは、エールディビジ第24節を終えてわずか1敗、勝ち点59で首位を走っている。リーグ戦では8連勝中と絶好調で、20日の第24節ヘラクレス戦では2-0と快勝した。中3日でのファーストレグでは、メキシコ代表DFエクトル・モレノやオランダ代表DFジェフリー・ブルマ、同MFアンドレス・グアルダード、U-20ウルグアイ代表FWガストン・ペレイロといった面々が先発メンバーに名を連ねた。

 一方、グループCを首位突破したアトレティコ・マドリーは、21日に行われたリーガ・エスパニョーラ第25節ビジャレアル戦をスコアレスドローで終えた。中2日で迎えるアウェーゲームで、ディエゴ・シメオネ監督は先発メンバーを2名変更。U-21スペイン代表MFオリベル・トーレスが中盤に、そしてアルゼンチン人FWルシアーノ・ビエットが前線でスタメン入りを果たした。最後尾にはスロヴェニア代表GKヤン・オブラク、最終ラインは右からスペイン代表DFフアンフラン、モンテネグロ代表DFステファン・サビッチ、ウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディン、ブラジル代表DFフィリペ・ルイスが並び、中盤はオリベルのほか、スペイン代表MFコケとスペイン人MFガビ、U-21スペイン代表MFサウール・ニゲスが入る。前線ではビエットとフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンがコンビを組んだ。

 開始早々、アトレティコ・マドリーが決定機を迎える。4分、ガビが最終ラインの背後へロングフィードを供給すると、走り込んでいたビエットがGKイエルーン・ズートより先にボールに触れる。シュートは無人のゴールへ転がったが、カバーに戻ったブルマに寸前でクリアされ、得点とはならなかった。

 以降は一進一退の展開で推移。PSVがボールポゼッション率では優位に立ったが、互いにシュートまで持ち込む場面は少なく、緊迫感のある内容となった。アトレティコ・マドリーは30分、グリーズマンがスルーパスに抜け出してGKズートと1対1のチャンスを迎えたが、セーブされてしまう。対するPSVも32分、細かいパス交換でペナルティーエリア内へ進入し、デヴィ・プレッペルが至近距離からシュート。GKオブラクが好守で立ちはだかり、均衡を破らせなかった。30分過ぎに互いに決定機を迎えたものの、スコアレスで前半45分を終えた。

 0-0で迎えた後半も、無得点のまま時計の針が進んでいく。57分、PSVは左サイドからのクロスでゴールを狙うと、相手のクリアがあわやオウンゴールかという場面を作ったが、得点には至らず。拮抗した展開を打開すべく、アトレティコ・マドリーのシメオネ監督は61分、ビエットに代えてフェルナンド・トーレスを投入。攻撃陣を活性化した。直後の右CKではゴディンがヘディングシュートでゴールネットを揺らしたが、競り合いでのファウルを取られて得点は認められなかった。

 68分、PSVはペレイロが2枚目のイエローカードで退場に。数的優位に立ったアトレティコ・マドリーは6分後、アンヘル・コレアを前線に投入してゴールを目指した。79分にはトーレスがペナルティーエリア内からシュートを放ったが、相手DFにブロックされて均衡を破ることはできなかった。

 アトレティコ・マドリーは終盤も攻勢をかけたが、集中力を保って応戦するPSVの前に、アウェーゴールを決めることはできなかった。試合は0-0で終了。ファーストレグはスコアレスドローに終わった。

 セカンドレグは3月15日、アトレティコ・マドリーのホームで行われる。なお、PSVは次戦、27日のエールディビジ第25節でデンハーグとホームで対戦。アトレティコ・マドリーは27日、リーガ・エスパニョーラ第26節でレアル・マドリーとの“マドリー・ダービー”に臨む。

【スコア】
PSV 0-0 アトレティコ・マドリー

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