アトレティコがPK戦の末に鳥栖を下す…先発出場のトーレスは不発

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 国際親善試合「Cygames presents Special Match サガン鳥栖vsアトレティコ・マドリー」が1日、ベストアメニティスタジアムにて行われた。

 今季の明治安田生命J1リーグ・ファーストステージを12位で終えたサガン鳥栖は、セカンドステージを6試合消化して1勝と苦しい戦いを強いられている。一方のアトレティコ・マドリーは2年前にバルセロナやレアル・マドリーを抑えてリーガ・エスパニョーラを制覇。昨季もリーグ戦3位と好成績を収めている。前日練習では午前と午後に3時間以上のトレーニングを行うなど、しっかりと準備をしてこの試合に臨んだ。

 気温約33度という厳しい暑さの中でキックオフを迎えると、最初にチャンスを作ったのはアトレティコ・マドリー。9分にエリア手前左で得たFKからヤニック・カラスコが低いボールを中央に入れると、混戦からルーカス・エルナンデスが左足でシュートを放ったがこれはゴール左に外れる。

 一方の鳥栖も12分、中盤でボールを奪った菊地直哉からパスを受けた高橋義希が遠い位置からミドルシュートを狙うもゴール左にそれた。

 すると18分、アトレティコ・マドリーが先制に成功する。右からのCKでコケが蹴ったボールはきれいな弧を描いて直接ゴールに吸い込まれた。

 リードを奪ったアトレティコ・マドリーは25分、左サイドでギリェルメ・シケイラの浮き球のパスに抜けだしたカラスコが低く速いクロスボールを入れると、ここにフェルナンド・トーレスが飛び込んだがわずかに合わない。

 続く32分にはシケイラがドリブルで持ち上がると左足でミドルシュートを放ったが、GK藤嶋栄介が防いだ。

 立ち上がりは積極的な姿勢を見せた鳥栖が相手陣内に攻め込む場面もあったが、失点後はなかなかチャンスが作れず、後方でパスを回す場面が増えた。アトレティコ・マドリーも、1点を奪ったものの流れの中からは決定機を作ることができず、拮抗した展開で前半を終えた。

 後半開始と同時にお互いに1人ずつ選手交代。鳥栖は菊池に代えて小林久晃を、アトレティコ・マドリーはシケイラに代えてフアンフランをピッチに送り出した。

 さらにアトレティコ・マドリーは52分ラウール・ガルシアを下げてアントワーヌ・グリーズマンを投入。すると直後の54分にエリエ手前中央でF・トーレスにシュートチャンスが訪れたが、GKの正面に飛んでしまった。

 12人までの選手交代が認められているため、アトレティコ・マドリーは57分にフレッシュな選手を4人投入。鳥栖も立て続けにメンバーを入れ替え同点を目指す。

 すると60分、鳥栖にこの試合初めての決定機が訪れる。山崎凌吾のスルーパスに田村亮介がうまく抜け出し余裕を持ってボールをコントロールしたが、最後のシュートがうまく足に当たらず同点ゴールとはならなかった。

 一方のアトレティコ・マドリーは68分に左サイドを崩すと最後はゴール前で途中出場のルシアーノ・ビエットが左足で狙ったが、これはGK藤嶋がファインセーブ。74分にはエリエ手前中央でビエットの落としを受けたグリーズマンが左足のミドルシュートを放ったがゴール右に外れた。

 お互い疲れが見える中迎えた83分、鳥栖に同点ゴールが生まれる。個人技で右サイドを突破した田村がグラウンダーのクロスボールを入れると、GKミゲル・アンヘル・モジャが弾いたボールがステファン・サビッチに当ってそのままゴールラインを割った。

 同点となってからは両者チャンスを作ることができす、試合はPK戦にもつれ込む。

 2人が失敗した鳥栖に対し、4人全員が成功したアトレティコ・マドリーが4-1でPK戦を制し、勝利を収めている。

 サガン鳥栖は16日にセカンドステージ第7節でモンテディオ山形と対戦。アジアツアー中のアトレティコ・マドリーは、4日に上海スタジアムで上海上港集団と親善試合を行う。

【スコア】
サガン鳥栖 1-1(PK:1-4)アトレティコ・マドリー

【得点者】
0-1 18分 (アトレティコ・マドリー)
1-1 83分 オウンゴール(ステファン・サビッチ)(アトレティコ・マドリー)

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