バイエルン戦に臨むシメオネ、「誰かに好かれるためじゃなく、勝つために仕事をしている」

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3日のチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグ、アトレティコ・マドリーは敵地アリアンツ・アレーナでのバイエルン戦に臨む。前日会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、1stレグの1-0の結果を維持するのではなく、勝利のために戦うことを宣言した。

スペイン『マルカ』と『アス』がアルゼンチン人指揮官のコメントを伝えている。

「引き分け狙い? 狙うことができない結果で納得するとは言えないね。我々のアイデアは、勝つことほかならない。ほかのどのようなチームと同じようにね」

「1stレグの前半はプレッシング、トランジションといった面でやりやすかった。一方で後半は、バイエルンがポジショナルプレーから我々のペナルティーエリアに何度も迫るなど、より彼ららしいプレーを見せたね。明日の試合については、メンタルの強さと、状況をよりうまく解釈することに依存するだろう」

アトレティコはこの試合で、守備の柱DFディエゴ・ゴディンが復帰予定となっている。

「ゴディンがいようと、ヒメネス、サビッチ、リュカだけだろうと、私はよく眠ることができる。ゴディンはこのチームにとって重要な存在であることを示してきた選手だ。しかし、ほかのセンターバックだって素晴らしく、そうであるから我々には満足感があるんだよ」

この試合は“チョリスモ(シメオネ主義)”と“グアルディオリスモ(グアルディオラ主義)”の対決とも見立てられるが、シメオネ監督は一切意識していない様子だ。

「そんなことを考える暇はない。私が見据えるのは勝利だけだ。そう、自分は誰かに好かれるためではなく、勝利のために仕事に取り組んでいる。給料を払ってくれる自クラブのためにね」

「すべての試合で恐怖を感じていると言うことに恥じらいはない。私が確実な道を好むことなどはあり得ないんだ。実際、明日にだって追い出されると考えているよ」

一方、CL決勝まで進出した2年前から、何か変化があったかを問われ、次のように返答している。

「仕事の仕方は若干変わり、在籍選手は大幅に入れ替わったね。現チームはカラスコ、コレア、ビエット、サウールといった若手選手が多く在籍し、我々の期待を高めてくれている。チーム内部の競争が、外部の競争へと向かわせてくれるんだよ」

またアル・サッドMFシャビ・エルナンデスが「アトレティコのプレーは見ても楽しめない」と発言したことについて意見を求められると、こう返した。

「私はすべての意見に敬意を払う。サッカーでは、すべての意見が根拠を持ち得る」

「監督となって以降、私が最も誇らしく思っているのは、選手たちのポテンシャルを高めてこれたことだ。代表監督を務める日が訪れるならば、そのときには自分のプレーアイデアに適応する選手たちを集めるだろう。けれども現在は、自分のアイデアが選手たちの存在より先にあることは許されない」

そしてファンに対しては、次のようなメッセージを送っている。

「我々は自分たちのスタイルに忠実であり続ける。落ち着きを保てる唯一の方法は、私たちが私たちであることにほかならない」

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