グリーズマン&トーレス弾などでアトレティコが5発大勝! CLバルサ戦に弾みを付ける

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アトレティコ・マドリーは2日、ビセンテ・カルデロンで開催されたリーガエスパニョーラ第31節でベティスと対戦し、5-1で快勝した。

インターナショナルウィーク前に行われた前節、格下のスポルティング・ヒホンに痛恨の逆転負けを喫した2位のアトレティコは、これで首位バルセロナとの勝ち点差が「9」に広がり、逆転でのリーグ制覇が絶望的となった。加えて、現在チームはゴディンやホセ・ヒメネスを筆頭に多くの負傷者に悩まされており、5日に行われるバルセロナとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝に向けて不安を残す。

今回のベティス戦に向けてシメオネ監督は、これがトップチームデビューとなるモンサルベと、負傷明けのリュカをセンターバックで起用。2トップにはグリーズマンとトーレスが入った。

コケをトップ下に配した[4-3-1-2]の布陣を採用したアトレティコが、立ち上がりからボールを保持して攻勢を見せる。10分にはボックス左に抜け出したグリーズマンが果敢にシュートを狙うが、これはGKアダンの好守に阻まれる。さらにこぼれ球に反応したコケがヘディングで押し込みにかかるが、このシュートはクロスバーを叩いた。

一方、守勢が続くベティスだが、スペースを消してアトレティコの攻撃に対応する。また、ヌディアイェのところで奪ったボールをセフードやダニ・セバージョスが収めて、幾度か可能性を感じさせる仕掛けを見せた。26分にはボックス外からダニ・セバージョスが思い切って足を振るが、これはGKオブラクにキャッチされた。

時間の経過と共になかなかチャンスを作れなくなっていたアトレティコだったが、“エル・ニーニョ”が得意の形から先制点を奪う。37分、バイタルエリアでフリーとなったコケのスルーパスに反応したトーレスがオフサイドラインぎりぎりでゴール前に抜け出すと、飛び出したGKをあざ笑うチップキックでゴールネットを揺らした。

トーレスの先制点で勢いに乗るホームチームは、前半終了間際に追加点を奪取。42分、右サイドで仕掛けたトーレスのクロスをボックス左で受けたグリーズマンがキープして、ゴール前に飛び出すコケに浮き球のスルーパスを送る。このボールにコケは届かなかったものの、不用意に飛び出したGKアダンがボールに触れず、そのままゴールネットに吸い込まれた。

グリーズマンのリーガ6試合連続ゴールで前半のうちにリードを2点に広げたアトレティコは、後半立ち上がりに相手のセットプレーからヴェスターマンに際どい枠内シュートを許すが、ここは守護神オブラクのビッグセーブで何とか凌いだ。

立ち上がりのピンチを凌いで再びゲームをコントロールし始めたアトレティコは、56分に後半最初の決定機。トーレスの絶妙なスルーパスに抜け出したグリーズマンがGKと一対一となるが、ここはボールコントロールが大きくなってシュートを止められてしまった。

それでも、相手を押し込み続けるアトレティコは65分、トーレスに代わって途中出場のコレアがボックス左角で上げたクロスを、逆サイドから走り込んできたフアンフランが冷静なフィニッシュで流し込み、ダメ押しの3点目を奪った。

その後、サウール・ニゲスやアウグスト・フェルナンデスを下げて試合を締めにかかるアトレティコは、79分にGKオブラクの痛恨のファンブルから1点を返されるも、81分にコレアのアシストからグリーズマンがこの試合2点目を奪取。さらに、試合終了間際にはトーマスにもゴールが生まれ、ホームで5-1の大勝。多数の負傷者を抱えながらホームで快勝のアトレティコが、3日後に行われるCLバルセロナ戦に大きな弾みを付けた。

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