アトレティコ・マドリーは12日、ビセンテ・カルデロンで開催されたリーガエスパニョーラ第29節でデポルティボと対戦し、ホームのアトレティコ・マドリーが3-0で快勝した。
前節、敵地メスタージャでバレンシアを粉砕したアトレティコは、リーグ戦3連勝を達成。勝ち点8差で追う首位バルセロナをぴったりと追走する。迎えた今節は、リーグ12戦勝利なしと大不振に陥っている13位のデポルティボをホームに迎えた。来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)のPSV戦を控えるアトレティコは、バレンシア戦から先発2人を変更。負傷明けのゴディンとカラスコが先発に復帰した。
キックオフ直後から激しいハイプレスでデポルティボをけん制するアトレティコが、主導権を握っていく。そして、相手のビルドアップを機能不全に陥らせたホームチームは、得意のショートカウンターと遅攻を織り交ぜた攻撃で相手を圧倒。すると18分、左サイドでフィリペ・ルイスが入れたクロスを2列目から猛スピードでゴール前に飛び出したサウール・ニゲスのヘディングシュートでゴールネットを揺らした。
この先制点で勢いづくアトレティコは、23分にも流れるような連係を生かしたショートカウンターから2点目に迫る。ボックス右でサウールが折り返したボールをゴール前のコケがスルー。これに反応したファーサイドのカラスコがフリーでシュートも、これはGKルクスが股間を締めてうまくキャッチした。
一方、エースのルーカス・ペレスを負傷で欠くデポルティボは、相手のハイプレスに晒されて思うようにボールを運べない。それでも、29分にはペナルティアーク付近に持ち込んだボルジェスが強烈なシュートを放つ。だが、このシュートは枠の右に逸れた。
その後はデポルティボにやや押し返されたアトレティコだが、試合の主導権は譲らず。前半終了間際の44分にはハーフウェイライン付近でボールをインターセプトしたグリーズマンが、相手陣内をドリブルで独走してシュートを放つが、これは珍しく枠の右に外してしまった。
前半のうちに追加点を奪えなかったアトレティコだが、51分にカラスコがクロスバー直撃のシュートを放つなど、後半も攻勢を続ける。一方、流れを変えたいデポルティボは59分、マヌエル・パブロとベルガンティノスを下げてR・スアレス、ルイス・アルベルトの2枚替えを敢行した。
後半もゴールの匂いを感じさせる仕掛けを見せていたアトレティコは、60分に追加点を奪う。左CKの場面でショートコーナーを選択すると、コケのスルーパスをオフサイドラインぎりぎりの位置で受けたグリーズマンが左足のシュートをゴール右隅に流し込んだ。
リーガ最少失点を誇るアトレティコはこの2点目で勝利を確信したのか、65分にビエットに続いてグリーズマンを下げてミッドウィークのPSV戦を見据えた戦い方にシフト。63分と69分にはルイス・アルベルトとホナタン・ロドリゲスにゴールを脅かされるが、DFの身体を張ったシュートブロックなどで凌いだ。
その後、83分にガビのクイックリスタートから裏に抜け出したコレアの見事なゴールで試合を決定付けたアトレティコが、ホームで3-0の快勝。リーグ戦4連勝でバルセロナとの勝ち点8差をキープしたアトレティコは、15日に行われるPSV戦に弾みを付けることに成功した。
コメント