チャンピオンズリーグ(CL)・グループC第2節のアトレティコ・マドリーvsベンフィカが、30日にビセンテ・カルデロンで開催され、アウェイのベンフィカが2-1で勝利した。
グループ初戦でガラタサライに快勝したアトレティコは、直近のリーグ戦でビジャレアルに敗れ、今シーズンのリーグ2敗目を喫した。その一戦から巻き返しを図るシメオネ監督率いるチームは、ビセンテ・カルデロンにグループC最大のライバル、ベンフィカを迎え撃った。
今週末にレアル・マドリーとの“マドリッド・ダービー”を控えるアトレティコだが、負傷のコケ以外は現状のベストメンバーを起用。前線はエースのグリーズマンと元ポルトのエース、ジャクソン・マルティネス、新鋭コレアが3トップを組んだ。一方、連勝を狙うベンフィカは今夏にアトレティコから加入したヒメネスと元バレンシアのジョナスの2トップで勝ち点3奪取を狙った。
立ち上がりからホームのアトレティコが優勢に試合を進めると、23分に先制点が生まれる。フアンフランの右クロスをグリーズマンがボックス内の密集で落とすと、これをゴール前に抜け出したコレアがワンタッチで蹴り込んだ。勢いづくアトレティコは、その後もJ・マルティネスとコレアに続けて決定機が訪れるも、相手GKジュリオ・セーザルの好守に阻まれる。
一方、ホームチームの圧力に屈したベンフィカは、ワンチャンスを生かして同点に追いつく。36分、右サイドからのクロスがニアでDFに当たってファーに流れると、これに反応したガイタンが豪快な左足のシュートをゴール右に突き刺した。
前半終盤にかけて元ポルトのエース、J・マルティネスとベンフィカ守備陣がバチバチにぶつかり合うなど、ヒートアップした試合は、後半立ち上がりにスコアが動く。51分、カウンターから左サイドをドリブルで持ち上がったガイタンが絶妙なクロスをゴール前に送ると、これをファーサイドに走り込んだゴンサロ・グエデスが角度のないところからボレーで流し込んだ。
ホームで逆転を許したアトレティコは57分に絶好機を迎える。ボックス内でJ・マルティネスの放ったヘディングシュートをGKが弾くと、これをコレアが至近距離からシュートする。だが、このシュートはJ・セーザルのビッグセーブに阻まれた。
何とか流れを変えたいアトレティコは、エースのグリーズマンに代えてビエット、コレアに代えてトーレスをピッチに送り込む。だが、この積極的な交代策が裏目に出て攻撃が機能しなくなる。その後も諦めずに攻め続けたアトレティコだったが、最後まで同点ゴールを奪うことはできず。ホームで痛恨の逆転負けを喫したアトレティコは、ビジャレアル戦に続く公式戦2連敗。今週末の“マドリッド・ダービー”に向けて大きく不安を残す結果となった。
また、同日行われたグループCのもう1試合、アスタナvsガラタサライは、2-2の引き分けで終わった。カザフスタン王者の健闘で序盤から拮抗した展開が続いた試合は、ガラタサライが2度のリードを奪うも、驚異的な粘りを見せたアスタナが土壇場の89分に追いつき、カザフスタン勢として初となるCLでの勝ち点奪取に成功した。
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