夏の移籍市場最終日にバルセロナからFWアントワーヌ・グリーズマンを復帰させたアトレティコ・マドリーだが、その陣容が凄まじいものとスペインで話題になっている。同国のスポーツ新聞『マルカ』は、今季の同チームが“スーぺル・アトレティコ”と呼べるほど充実しているとの記事を掲載した。
『マルカ』はグリーズマンを加えた陣容が「アトレティコ史上最高」であり、「ラ・リーガのタイトル防衛、さらにチャンピオンズリーグでも重要なことを成し遂げられる」との見解を記載。そう記すのも、無理はないのかもしれない。
まず今季アトレティコの中盤は、チームのモーターである主将MFコケのほか、MFマルコス・ジョレンテ、MFジョフレイ・コンドグビア、MFロドリゴ・デ・パウル、MFエクトル・エレーラ、MFトマ・レマルといった選手がひしめいており、凄まじいレベルのチーム内競争が存在。そして前線にはFWジョアン・フェリックス、FWルイス・スアレスにグリーズマンが加わって欧州最高クラスのトリデンテを形成するほか、最近好調のFWアンヘル・コレア、U-24ブラジル代表の新加入FWクーニャまでもいるのだ。
もちろん、アトレティコと言えば堅守も特徴だが、それを支える選手たちも素晴らしい。DFマリオ・エルモーソ、DFホセ・ヒメネス、DFステファン・サビッチが強力無比な3バックを形成。さらに両ウィングバックのDFキーラン・トリッピアーとMFヤニック・カラスコは攻守両面での貢献を期待することができ、そしてゴールの最後の牙城となるのはディエゴ・シメオネ監督が“GKとしてメッシくらいに決定的”と称したヤン・オブラクである。
果たして、このアトレティコは今季どこまで歩を進められるのだろうか。『マルカ』はこの記事を、次のような文章で締めている。
「この陣容でスタメンを考えてみると、その競争力の凄まじさが理解できる。GKオブラク、DFサビッチ、ヒメネス、エルモーソ、MFトリッピアー、コケ、カラスコ、ジョレンテ、レマル、FWグリーズマン、ルイス・スアレス。以上のメンバーを先発させたとして、まだコレア、クーニャ、ジョアン・フェリックスなど、たくさんのトップレベルの選手をベンチに置かなければならないのである」
「シメオネは“スーぺル・アトレティコ”を手にしている。このチームはラ・リーガ連覇のために争うことが義務付けられるのはもちろん、コパ・デル・レイ、そして悲願のチャンピオンズリーグと、ここ数年辛い思いをしている二大会でも最後の最後まで戦わなくてはならない」
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