アトレティコFWアンヘル・コレア、ここ10試合8得点とメッシペースでゴール量産…きっかけはシメオネとの涙の抱擁

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アトレティコ・マドリーFWアンヘル・コレアが爆発している。今季ラ・リーガ開幕2試合ではチームの全得点となる3ゴールを記録。昨季を含めてここ10試合8得点と、ラ・リーガが失ったFWリオネル・メッシのようなペースでゴールを重ねているのだ。

今季ラ・リーガ開幕節セルタ戦(2-1)で2ゴールを決め、昨季終盤からの決定力を持続させていることを誇示したA・コレア。さらに22日に行われた第2節エルチェ戦(0-1)でMFロドリゴ・デ・ポールのロングボールから決勝点を決め、再び勝利の立役者となった。

A・コレアの得点力は異常な形で上がった。というのも、ここ10試合で8得点を決める前は63試合で7得点しか記録していなかったのだ。そして、この二つの得点ペースの間には、一つ転機となった出来事がある。

それは昨季ラ・リーガ第30節ベティス戦(1-1)。優勝争い真っ只中のアトレティコだが、この試合では勝ち越し弾がなかなか奪えず。そして終盤、A・コレアは2回も絶好機を迎えたにもかかわらず、どちらも決め切ることができなかった。試合終了後、A・コレアは悲しみに打ちひしがれていたが、するとディエゴ・シメオネ監督が駆け寄り彼のことを抱きしめたのだった。うなだれるA・コレアの目には、涙が流れていた。

アルゼンチン代表FWが得点力を手にしたのは、この抱擁からだった。昨季、勝利で無条件で優勝を決められた最終節バジャドリー戦(2-1)でも、0-1のビハインドの状況で起死回生の同点弾を記録。シメオネ監督はその試合後「アンヘルがトーキックで決めたゴールについては、以前から足先でゴールを決めるべきと言っていた。何度か練習もしていたし、ゴラッソを決めてくれたね。彼は謙虚な姿勢で成長を続けており、そうした選手は大切にしなくてはならない」と語り、抱擁以外のアドバイスを与えていたことも明かしていた。

2014年のアトレティコ加入直後には心臓疾患が見つかって手術に望み、さらに2019年にはミランに売却される可能性が濃厚だったA・コレア。そうした逆境に出くわしても、途中出場が続くことがあっても耐え続け、努力し続けてきた26歳のFWは今、点取り屋として本格的なブレイクを果たそうとしている。

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