23日、アトレティコ・マドリーが郊外の練習場でトレーニングを行った。約1時間半に渡って、ピッチ半分の大きさでのパスゲームと、ミニゲームをこなした。
その練習風景には、左ひざの負傷から約3週間戦線離脱をしていたリュクサンの姿があった。長い間、チームと別メニューをこなしていたリュクサンだったが、パスゲーム、ミニゲームでは相変わらず正確で素早いプレーを披露し、彼のポテンシャルの高さとチームにおける重要性を見せつけていた。
リュクサンは練習後、「私はもう問題なくプレーできている。今週末の試合も私はプレーする」と語り、アトレティコの核となる選手の頼もしい復帰を印象付けた。
リュクサンの復帰で、週末のエスパニョル戦への期待が高まった矢先、練習後に帰宅しようとする途中のシメオネが「次節、イバガサは出場が難しそうだ」という情報が届いた。シメオネによると、「イバガサは右足首をねんざしていて、今週のトレーニングに合流できるかも定かではない。イバガサは朝から病院で検査を受けていたが、どうやら状態は良くない」とのこと。
前節のヌマンシア戦では、後半6分で交代したイバガサ。イバガサの交代が告げられた時、スタジアムは大ブーイングでイバガサの交代を残念がったが、実はあの試合で足首を負傷していたのだった。
リュクサンとイバガサという2人の司令塔を持つアトレティコだが、ここまで彼ら2人が同時にプレーした試合はほんのわずかである。2人が同時にピッチに立つことができないのは戦術上の問題ではなく、単に2人が度重なる故障に見舞われたからだ。共に周囲のプレーヤーを生かす能力は間違いなく、チーム力を向上させる大きな原動力となるはずだが、それはエスパニョル戦では見ることができないようだ。アトレティコ・サポーターの落胆のため息が聞こえてきそうだ。
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