チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグが21日に行われ、レヴァークーゼンとアトレティコ・マドリーが対戦した。
レヴァークーゼンとアトレティコが2シーズンぶりにCLベスト16で激突。2014-15シーズンの前回対戦では2戦合計1-1でPK戦の末にアトレティコが準々決勝に駒を進めていた。リベンジを狙うレヴァークーゼンはカリム・ベララビやユリアン・ブラントらが先発。2014-15シーズンのCL準々決勝でレアル・マドリーの一員としてアトレティコ戦の決勝ゴールを挙げ、現在3試合で5ゴールと好調のハビエル・エルナンデスもスタメンに入った。一方、4シーズン連続のベスト8を狙うアトレティコはアントワーヌ・グリーズマン、ヤニック・カラスコ、ガビらが先発メンバーに名を連ねた。
試合は開始17分に動いた。アトレティコはサウール・ニゲスが相手選手を1人かわして右サイドを突破。そのままエリア内右まで持ち上がり、左足を振り抜くと、綺麗なカーブを描いたシュートは枠の左上隅に吸い込まれた。
幸先よくゴールを奪ったアトレティコは25分、相手のミスを見逃さず追加点を奪う。ケヴィン・ガメイロが相手DFアレクサンダル・ドラゴヴィッチのクリアミスを拾い、そのままエリア内に進入。キープして横パスを送ると、走り上がっていたグリーズマンがフリーで左足ダイレクトシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
反撃したいレヴァークーゼンは34分、ケヴィン・カンプルがエリア手前右で左足を一閃。強烈なシュートは枠の左上隅を突くが、相手GKミゲル・アンヘル・モジャの好セーブに遭う。アトレティコは34分にもグリーズマンに絶好の決定機が訪れるが、相手GKベルト・レノの体を張ったセーブに阻まれた。前半はこのままアトレティコの2点リードで折り返す。
後半開始直後の48分、レヴァークーゼンの反撃が実る。中央のカンプルからのパスを、右サイドのベンヤミン・ヒンリヒスがダイレクトで折り返す。これにゴール前のベララビが右足で合わせて、ゴール左隅に決めた。だが、レヴァークーゼンは反撃ムードも束の間の58分、ドラゴヴィッチが股抜きでかわされたガメイロをエリア内隅で倒してPKを献上。アトレティコは59分にガメイロが自らキッカーを務め、ゴール中央に蹴り込んだ。
それでも68分、レヴァークーゼンはラッキーな形で再び1点差に迫る。左サイドのブラントが低目の鋭いクロスを供給。これはGKモジャに阻まれるが、弾いたボールがステファン・サビッチの足に当たり、ボールはゴールに吸い込まれた。
オウンゴールを献上したアトレティコは78分に、グリーズマンとカラスコを下げて、アンヘル・コレアとフェルナンド・トーレスを投入。すると86分、右サイドのシメ・ヴルサリコからのクロスに、ニアサイドに飛び出したF・トーレスが頭で流し込み、試合を決定付けるゴールを奪った。
終盤はレヴァークーゼンが猛攻を見せるが、試合はこのまま終了。アトレティコが敵地で4-2の勝利を収め、ベスト8進出に前進した。
セカンドレグは3月15日にアトレティコ・マドリーのホームで行われる。
【スコア】
レヴァークーゼン 2-4 アトレティコ・マドリー
【得点者】
0-1 17分 サウール・ニゲス(アトレティコ・マドリー)
0-2 25分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー)
1-2 48分 カリム・ベララビ(レヴァークーゼン)
1-3 59分 ケヴィン・ガメイロ(PK)(アトレティコ・マドリー)
2-3 68分 オウンゴール(ステファン・サヴィッチ)(レヴァークーゼン)
2-4 86分 フェルナンド・トーレス(アトレティコ・マドリー)
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