フェルナンド・トーレス強行出場も、不安な陣容のアトレティコ・マドリー

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7日(現地時間)、ホームにサラゴサを迎えるアトレティコ・マドリーだが、ベストメンバーでこの一戦に臨むことはできなかった。

 前節のバレンシア戦を引き分けるために支払った代償は、決して安いものではなかった。バレンシア戦終了後に、故障者が相次いだのだ。
 イバガサとリュクサンという両司令塔がそろって踝(くるぶし)のねんざに見舞われ、今節への出場が不可能となった。フェランド監督は、二人の回復を今週末のトレーニングまで待ち続けたが、結局二人はサラゴサ戦のピッチに立つことはできなかった。
 さらにフェルナンド・トーレスもバレンシア戦で左ろっ骨を痛め、彼もイバガサらと同様にサラゴサ戦への出場が危ぶまれた。だが、今週のトレーニングを金曜日まで極力軽めに抑え、回復を図ったおかげで、なんとかサラゴサ戦出場は可能となった。

 フェルナンド・トーレスの出場が可能になったことはアトレティコにとって追い風であることは言うまでもない。だが、イバガサ、リュクサンという二人のパサーを欠くということは、フェルナンド・トーレスに満足にボールが渡らないという不安を抱かせる。と同時に、ボールの収まり所、試合のペースコントロールという役割を果たせる二人がいないことで、アトレティコは攻守において制御不能となってしまう恐れが大いににある。フェランド監督は中盤の底にシメオネとマルセロ・ソサを配し、ホルへを右サイドハーフ、アントニオ・ロペスを左サイドハーフに起用する見込みだ。だが、この四人の中で攻撃の起点となれる選手は見当たらない。シメオネ、マルセロ・ソサは相手の攻撃を破たんさせ、奪ったボールを味方司令塔に供給する選手であり、ホルへとアントニオ・ロペスは司令塔に使われることで生きる選手である。さらに対戦相手サラゴサはモビージャ、サパテル、サビオ、ガジェッティらからなる、攻守両面において高いレベルを誇る中盤を持つチームである。中盤での主導権争いにおいて、アトレティコが不利なのは明らかである。この試合、アトレティコはホームでありながらも苦しい戦いを強いられることになりそうだ。

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